「BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-」漫画2巻ネタバレ解説と考察。
ボルトが木ノ葉の里から出て3年が経ち、ついに里へと戻ったボルトは、サスケと十尾に関する衝撃の事実をサラダに伝えます。
そんな中、十尾のリーダー格の十羅がナルトの尾獣のチャクラを追って里にやって来ますが、彼が辿り着いた先に居たのはナルトの娘ヒマワリでした。
「BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-」漫画2巻あらすじ
木ノ葉の里を出たボルトはサスケに稽古をつけてもらっており、この1年でサスケの持つ”技”と”流儀”のほぼ全てを教わっていました。そんなある日、ボルトとサスケの元にコードが現れます。
このままでは勝ち目はないと悟ったサスケはコードの相手を買って出て、ボルトだけをその場から逃しました。そのおかげで難を逃れたボルトですが、サスケは十尾に取り込まれてしまいました。
ボルトはサスケが握りしめていた刀を手に取り、事態の収集を誓います。十尾に取り込まれたのはサスケだけでなく、木ノ葉の里でもモエギを始めとする複数人が犠牲になっていました。
これは十尾を神樹化してチャクラの実を実らせるためで、あらゆる生命のチャクラと、ボルトとカワキという大筒木を捕食すればチャクラの実が実ります。これこそ大筒木一族の目的なのですが、何故か十尾が自我を持ち始めたうえ、すでに神樹化が始まっていました。
しかも十尾はこうした異変を受け、従来とは異なる成長を遂げようとします。それは、己の本能に身を委ねることでした。
十尾のリーダーと思しき十羅と呼ばれる男性格は、本能的な欲求こそ意義深いとしたうえで、うずまきナルトを喰うことを宣言します。それに続き、女性格の祭は猿飛木ノ葉丸、サスケに酷似した左はうちはサラダ、丸坊主の男性格はエイダを標的としました。
一方、ボルトは3年ぶりに木ノ葉の里に戻り、サラダと委員長の元へとやって来ました。ボルトは探知班に探知されないようにチャクラを消してはいるものの、同じ楔を持つカワキにはすぐに気づかれるため、手短にサスケと十尾のことを説明してその場から離れます。
しかし、その後を怒りに飲まれたミツキが追ってきており、ボルトは応戦しながらもミツキの本心に迫ります。ボルトは、ミツキが太陽とするカワキに違和感を覚え始めていることを見抜き、太陽が必要なら自分のところへ来るように告げました。
そんな中、木ノ葉の里に十羅と左が現れ、シカダイ率いる第十班とヒマワリ、カワキとデルタが対峙します。十羅は尾獣のチャクラを追ってナルトに会いにきたようですが、そこに居たのはナルトの娘ヒマワリでした。
十羅がヒマワリから九尾のチャクラを感じ取った理由
そもそも九尾(九喇嘛)は消滅していない
「BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-」14巻で、ナルトは重粒子モードを発動して大筒木イッシキを追い詰めましたが、その代償に九喇嘛(九尾)を失っています。重粒子モードは九喇嘛の命と引き換えだったため九喇嘛は消滅し、ナルトは人柱力としての能力も失いました。
この時、確かに九喇嘛はナルトの目の前で消滅したものの、このまま九喇嘛(九尾)が完全に消滅することはないように思います。それというのも、もし九喇嘛(九尾)が完全に消滅すれば、十尾を集めて神樹を生やすという大筒木一族の目的が叶わなくなるからです。
すでに十尾は大筒木イッシキの意志を継いだコードによって復活させられていることからも、九尾は消滅していなかったと思われます。また、「BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-」20巻第77話では、デイモンがヒマワリからただならぬ“迫力”を感じており、これにも九尾が関係しているのかもしれません。
十羅とひまわりの共通点は”九尾(九喇嘛)”?
ナルトに会おうと思って尾獣のチャクラを追ってきた十羅は、ナルトの娘ヒマワリの元に辿り着きます。ナルトの現状を把握していない十羅は思わぬ展開に戸惑いを隠せませんが、それはヒマワリも同じでした。
ここで気になるのは、なぜ十羅はヒマワリから尾獣のチャクラを感じ取ったのかということ。ヒマワリの反応を見る限り、その疑問はヒマワリ自身も抱いていました。
これには、九尾(九喇嘛)が関係している可能性が考えられます。
まず、十羅が尾獣のチャクラを探知できるのは、自身も尾獣の化身だからだと行動を共にする左に説明しています。この際、左には尾獣のチャクラを探知できるような素振りはなく、この能力は十尾だからといえ皆が持っているわけではなさそうです。
もしこの能力が十羅だけのものならば、十羅は十尾の中で最も強力な九尾の力を宿している可能性が高まります。実際、十羅は十尾の中でもリーダー格のようですし、十尾の中で最も強力な九尾の化身だとしてもおかしくはないでしょう。
次に、ヒマワリは九尾(九喇嘛)を体に封印された人柱力のナルトの娘です。ナルトが大筒木イッシキとの戦いで使った重粒子モードの原理と、ヒマワリの名前に九尾(九喇嘛)に繋がるヒントがあるのかもしれません。
九喇嘛は重粒子モードについて、核融合に近く、太陽がエネルギーを作り出すのと似た原理だと説明しています。もし九喇嘛が完全に消滅したのではなく、ナルトのチャクラと融合した別の何かになっているのだとすれば、ヒマワリが殺されたはずのナルトの存在を感じていたことにも説明がつきます。
重粒子モード機に、九喇嘛がナルトのチャクラと融合した別の何かになったのであれば、十羅とヒマワリがナルトの存在を感じていたことにも合点がいきます。そして、十羅がヒマワリから尾獣のチャクラを感じ取ったのは、ヒマワリが植物のひまわりのように光合成をして太陽のエネルギー(重粒子モードによって作り出した力)を吸収したからだと推測することができます。
いずれにせよ、ヒマワリは「BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-」20巻第77話にて、デイモンからただならぬ”迫力”を感じ取られていますし、ヒマワリの体に何らかの異変が起きているのは間違いないでしょう。
次巻(3巻)の発売日は?
現在の「BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-」の最新話は、Vジャンプ6月号に掲載されている第9話。
これまでの「BORUTO/ボルト」の単行本は通常4話ずつ収録されているので、恐らく次巻は第9話〜第12話までが収録されるものと思われます。現時点では、次巻(3巻)の発売日は未定です。
最新話(9話)までのネタバレ
十尾の十羅と左はナルトに会うべく九尾のチャクラを追ってきたはずが、何故かナルトの娘ヒマワリの元へと辿り着きます。思いもよらぬ展開に十羅も驚きを隠せなかったものの、その答えを知るにはヒマワリを喰うしかないとの理由で、標的をヒマワリに変更しました。
すぐさまヒマワリと行動を共にしていたシカダイ率いる第十班が応戦するも、強大な力を持つ十羅相手にシカダイたちが太刀打ちできるはずもありませんでした。そこへサラダと委員長、果心居士を通じて状況を把握したボルトも急ぎます。
ところが、ボルトは里に着くや否やカワキに見つかり、足止めを食らいます。ボルトは最も簡単にカワキを倒しますが、カワキが楔を出した瞬間に共鳴を恐れてその場を後にしました。
そんな中、ヒマワリは何者かに話しかけられ、振り向くとそこには小さな九尾の姿がありました。
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