【約束のネバーランド】アニメ2期/第8話ネタバレと考察。ついにノーマンがグレイス=フィールドを出荷された日の真相と、Λ(ラムダ)7214での生活が明らかになります。
それは、あまりにも惨いものでしたが、ノーマンはそんな中でも決して希望を捨てませんでした。また、エマたちはムジカとソンジュ捜しの旅に出たものの、野良鬼に襲われて……⁉︎
【約束のネバーランド】アニメ2期/第8話あらすじ
ノーマンがグレイス=フィールドから出荷された日のこと。
あの日、ノーマンは出荷用のトラックに乗せられるのではなく、隣の部屋に通されました。
その扉の先にはピーター・ラートリーという男性がいて、新しくノーマンの父になる人だと紹介されます。
こうしてノーマンはΛ(ラムダ)7214へと送られ、”ラムダ計画”の研究としてテストと投薬を受けていました。
ノーマンの知力は農園始まって以来の天才と言わしめるほどで、グレイス=フィールドよりもレベルの高いテストでも難なくフルスコアを取り続けます。
そんなノーマンを見たピーター・ラートリーは満足げな表情を浮かべ、ジェームズ・ラートリーが門番の時代は終わったと意気揚々と語ったのです。
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Λ(ラムダ)7214では、非道徳的な実験が数々行われていました。
乳児も含む食用児たちがホルマリン漬けのような状態にされていたり、何らかの薬を投与されて意識が混濁していたりと、それらはとても正気の沙汰とは思えない見るに堪えない光景でした。
そんな中でもノーマンは決して諦めず、エマたちとの再会だけを心の支えにΛ(ラムダ)7214からの脱獄を画策します。
ノーマンは、Λ(ラムダ)7214の職員に気付かれぬよう着々と準備を進め、仲間や物資を入手してΛ(ラムダ)7214を爆破し、食用児全員での脱獄を果たしたのです。
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ムジカとソンジュ捜しの旅に出たエマとレイ、ギルダとドンは、ムジカたちが居そうな場所に目星をつけて歩いていきました。
目ぼしい場所を何箇所も回るもムジカたちは見つからず、ノーマンとの約束の日まで残り2日を迎えます。
そんな中、やっとムジカとソンジュに繋がる痕跡を見つけたエマたちは先を急ぎますが、突然現れた野良鬼に襲われてしまいました。
エマが鬼の気を引くことに成功したかのように思われたその瞬間、隙を見せたエマに鬼が襲いかかってきて……⁉︎
その一方、ノーマンは独り鬼の集落を眺めながらそっと心の内を明かしました。
エマたちは優しすぎること、優しさだけでは世界は救えないのだと。
あの時、自分が出荷を選んだからみんなで脱獄できた、食用児全員を救いたい気持ちに迷いはない、そのためなら神にでも悪魔にでも喜んでなるとノーマンは覚悟を決めたようでした。
【約束のネバーランド】アニメ2期/第8話の解説と感想
”ラムダ”計画とは
アニメ2期の第8話では、原作漫画とストーリーはだいぶ異なるものの、大まかなストーリーは原作漫画16巻第135話から17巻第145話までが描かれました。
ただし、原作漫画ではムジカとソンジュ捜しに行くのはギルダとドンのみで、エマとレイは7つの壁へ向かいます。
それに対し、アニメ2期ではムジカとソンジュ捜しにエマとレイも参加しており、この事からも7つの壁のストーリーは描かれない可能性が高まりました。
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ノーマンを直々に迎えに来た、Λ(ラムダ)7214の責任者として君臨するピーター・ラートリー。
そんなピーターが自らグレイス=フィールドまで迎えに来るとは、いかにノーマンが特別視されている存在かがわかります。
事実、ピーターが率いる”ラムダ計画”においてノーマンはキーパーソンになるとのことでした。
そこで気になるのが、ラムダ計画について。
これは原作漫画でも詳しくは触れられていませんが、Λ(ラムダ)7214の設備や研究から、ノーマンやヴィンセントのような高知能の脳を作り出すことが考えられます。
鬼は人間を食べることでその姿形を保ち、食べた人間の能力も受け継ぐため、ノーマンのような高知能の脳を食べれば鬼としてのレベルアップに繋がります。
そのためには、ノーマンやヴィンセントのような高知能の食用児が大量に必要となることから、彼らのクローンを作っているとも考えられるのです。
さらに、Λ(ラムダ)7214には戦闘能力に秀でた者もいることから、高い知能と戦闘力を兼ね備えた食用児を量産することこそがラムダ計画の真の目的なのだと推測できます。
Λ出身者の発作のタイミング
ノーマンやバーバラなど、Λ(ラムダ)7214の被験者たちは酷い頭痛や吐血などを伴う発作を起こすことがあります。
この発作はΛ(ラムダ)7214での投薬による副作用のようですが、この発作が起きるタイミングは鬼と深い関係があるように感じました。
それというのも発作が起きるタイミングが、鬼を絶滅させる計画から反した発想や考えを持った時に起きているのです。
前回の第7話では、バーバラが鬼の絶滅を嫌がるエマを発端に発作を起こし、ノーマンは鬼を殺戮したくないエマのことを思いだして発作を起こしています。
Λ(ラムダ)7214にいた頃のノーマンの発作も、エマたちとの未来を望んだ際に起きていました。
これらのタイミングはとても偶然とは考えにくく、発作が起きるのは鬼を絶滅させる計画に反した発想を持った時であり、思考制御のために発作が起きていると推測できるのです。
食用児の実験場であるΛ(ラムダ)7214ですが、その職員には沢山の人間が携わっていました。
前項にてΛ(ラムダ)7214の真の目的について高い知能と戦闘力を持つ食用児を大量生産していると考察しましたが、その裏で人間側が鬼に対抗できる武器となる人間を作ろうとしていた可能性も十分に考えられます。
実際にΛ(ラムダ)7214の責任者であるピーターは人間ですし、ノーマンたちの脱獄に協力してくれていた支援者も人間です。
表面上では鬼のために尽力しているように見せているものの、実際には自分たち人間の未来のために密かに別の実験をしていたと考えることもできるのです。
Λ出身者の憎む相手が人間ではなく鬼なのは何故?
Λ(ラムダ)7214では、非人道的な実験が行われていましたが、その実験に携わっていたのは人間ばかりでした。
手術や実験を実際に行うのは人間でしたが、何故バーバラたちは実際に実験を行った人間ではなく鬼を憎むのか不思議です。
確かに自分たちを食料として扱う鬼に対して憎悪の念を抱くのは当然のことだと思いますが、Λ(ラムダ)7214で人間から嫌な実験をされていたのに、人間に対しては何の感情も抱かないのはあまりにも不自然に感じます。
バーバラはΛ(ラムダ)での生活は最悪だったと語っており、そんな中で人間から実験をされていたのであれば、少なくともΛ(ラムダ)7214の人間には恨みを抱いてもいいはず。
いくらΛ(ラムダ)7214を爆破して携わっていた人間を全滅させていたとしても、鬼のみに敵意を抱くのは、やはりΛ(ラムダ)7214での薬の影響によって思考をコントロールされているからなのではないかと考えられるのです。