【BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-】漫画19巻ネタバレ解説と考察。コードと手を切ったエイダ姉弟はアマドと共に木ノ葉の里に向かうこととなり、それを受けて木ノ葉の里ではボルトとカワキにエイダ姉弟とのルームシェアを命じます。一方、力の制限を解除したコードは、より一層強力になった爪痕を使って十尾を人型に分裂させていきます。
【【BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-】漫画19巻あらすじ
木ノ葉の里では、完全な大筒木化してしまったボルトや、元より従順ではないカワキが大筒木イッシキの能力を得たことで強大な力を手にするなど、大きな問題に直面していました。
そんな中、木ノ葉の里はアマドを始め、コードと仲間割れしたエイダとデイモン姉弟を受け入れることになります。
事態の急変を受けてシカマルは、ナルトとカワキを含めた第七班の招集をかけました。
久々の任務に心躍らせて家を飛び出すボルトでしたが、そこへ突然姿を現した大筒木モモシキはボルトが間もなく全てを失うことに加え、この世界から逃げ出したくなるほど絶望することを告げます。
第七班を招集したシカマルは、木ノ葉の里で唯一エイダの能力”魅了”が効かない大筒木の器であるボルトとカワキに対し、エイダら姉弟とのルームシェアを命じました。
一方、コードは厳重に保管された十尾の元を訪れると、力の制限の解除により能力が上がった爪痕で、最も簡単に巨大な十尾を扱いやすいサイズへと調整していきます。
コードの爪痕によって分裂された十尾は人型に変化し、あっという間に無数の群れをなしていました。
エイダたちの能力は”神術”
エイダら姉弟とルームシェアをすることとなったボルトとカワキは、シカマルとアマドと心伝心の術で心の声を繋ぎ、エイダたちの能力について説明を受けます。
アマドによれば、エイダたちの能力は自分が作ったのではなく、大筒木シバイのDNAを移植した神術と呼ばれるもののようです。
大筒木シバイ自体はすでにこの世にはいないものの、楔による転生を繰り返すことで数千年にも渡りチャクラの実を喰らい続け、進化を繰り返して神となった存在でした。
そして、この大筒木シバイの遺体からDNAを移植することで、彼の能力のうちいずれかが被験者の体に備わるようになるとのこと。
エイダのたちの能力はもちろんのこと、コードの爪痕もカワキが大筒木イッシキから引き継いだ大黒天や少名毘古那、楔も同様です。
さらには、そもそも忍術というもの自体が印を結んでチャクラを練り上げることにより、”神術”と同様の現象を再現しようとしたものに過ぎないと、アマドは明かします。
全てはアマド自身のため
これまで謎だったアマドの目的は、全て12年前に難病で亡くした娘アケビを生き返らせるためだったことが判明します。
アケビの病は治療薬もなく、医者にも見放されてしまいましたが、アマドはクローンによる肉体の一新という方法を見出していました。
そうして出来上がったアケビのクローンこそがデルタでした。
しかしデルタが引き継いだのはあくまで外見と記憶だけで、アケビとは全く別の人格をしており、アマドは新たな人間を造ることはできても、元いた人間を再現することは神の領域なのだと悟ります。
すると、そこへジゲン(大筒木イッシキ)が現れ、アマドは藁にもすがる思いでジゲンと協力関係を結びました。
やがてジゲンの目的がチャクラの実であり、それはこの星の命と引き換えであることに気づいたアマドはジゲンを倒すことを決意し、その過程で”神術”の楔こそが自分には不可能だった人格の再現を可能にすることを突き止めます。
つまり、アマドの行動は一貫して娘アケビを生き返らせるためであり、復元されたカワキの楔にもアケビのデータが追加されていたりと、全てはアマド自身のためだったのです。
エイダの”人の心を奪う能力(魅了)”の謎
アマドの話を大人しく聞いていたボルトに、突如として大筒木モモシキの声が聞こえ始めます。
これは以前暴走したボルトがカワキにトドメを刺された際に、モモシキが自身のデータでボルトの肉体を補完したことによる副反応で、2人の思考が混線していたのです。
これにはさすがのモモシキも驚きを隠せないようでしたが、アマドが話すエイダの人の心を奪う能力”魅了”が神術というのは腑に落ちないとボルトに語りかけます。
エイダには生まれた時から現在までの全ての物事を見通すことができる千里眼と、人の心を奪う能力”魅了”という2つの能力があります。
このうち千里眼は神術で間違いないものの、魅了に関しては全ての神術を把握しているモモシキですら聞いたことがないため違和感を覚えていました。
魅了については、肉親と大筒木以外の全ての者を魅了する以外のことは明かされていませんが、肉親と大筒木には発動しないことから鑑みるに、これもアマドが娘アケビを生き返らせるための切り札の1つと考えて良さそうです。
もし本当にモモシキの言う通り”魅了”が神術ではないのだとしたら、この能力は恐らく殻にいる間にアマドが開発したものだということになるでしょう。
注目したいのは魅了が発動しない範囲が肉親と大筒木というところで、もしアマドが殻に所属する前に開発したのであれば大筒木を除外する意図がわかりませんし、むしろ大筒木の楔を使ってアケビを生き返すなら魅了が使えた方が好都合なはず。
それにもかかわらず魅了が発動しない範囲を肉親と大筒木までとしているのは、能力が発動しない範囲を肉親と大筒木にまで広げることでジゲンに怪しまれることがないようにしたと推測することができます。
【BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-】次巻(20巻)の発売日は?
現在発売されているVジャンプに連載されているのは第77話。
【BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-】の単行本は、いつも4話ずつ収録されているので、恐らく次巻は第76話~第79話までかと思われます。
そして、その次巻(20巻)の発売日は2023年夏です。
最新話(第77話)までのネタバレ
ボルトの体の異変は依然として続いており、大筒木モモシキと思考が混線するようになっただけではなく、モモシキが見た光景すらボルトにも見えるようになっていました。
ボルトからモモシキの気配を感じ取ったカワキはナルトの元を訪れると、自分が“大筒木を根絶やしにする”と宣言し、ナルト夫妻を時空間忍術でどこかへ飛ばしてしまいました。
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カワキとのルームシェアに慣れないエイダは女の子と話がしたいとサラダとスミレを呼び出し、恋バナに花を咲かせます。
突然の呼び出しに加えてエイダの”魅了”を警戒するサラダとスミレでしたが、嬉しそうにカワキへの想いを語るエイダの傍でサラダとスミレは魅了が効いていないことに気がつきました。
すぐさま心伝心の術で心の声を繋いだサラダとスミレは互いに魅了が効いていないことを確認したうえ、シカマルにもその旨を報告します。
その一方、コードが爪痕を使って人型に分裂した十尾”爪アカ”は1000匹を優に超えていました。
しかし、こうしたコードの行動は全てエイダによって見通されており、エイダを通じてシカマルにも爪アカの存在が知らされます。