【BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-】1話
冒頭

物語は、2人の青年が木の葉の里のナルトの顔岩の上で、対戦をしている様子から始まります。
「…ここまでやるとはな……カワキ…!」
「お前も七代目と同じ所へ送ってやるよ…ボルト」
出展元:【BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-】1話より引用
青年の1人はこの物語の主人公であるうずまきボルト。ボルトは手に剣を持ち、右目には額当てから続く深い傷跡、右腕から顔の右側には紋様が浮かび上がっています。
さらにボルトの額当てには、抜け忍を現す横線の傷跡がついています。
対峙するカワキは如意棒のようなものを持ち、彼にも左腕から顔の左側まで紋様が浮かび上がっていました。忍の時代は終わるというカワキに対し、それでも自分は忍者だと言うボルト。
彼らの周りには、崩壊した木の葉の里が広がっているのでした……。
忍者アカデミー入学式
ボルトはシカダイとご飯を食べながら、明日に控える忍者アカデミーの入学式の話になります。入学式のことすら覚えていないボルトにシカダイは、ボルトの父・ナルトの顔に泥を塗らないように大人しくしておくよう忠告されるのでした。
その帰り道ボルトは、1人の少年が不良にいじめられているのを見つけ、影分身を使って助けます。そのいじめられっ子は雷門デンキと名乗り、父に強要され忍者アカデミーに通うと言うのです。
気弱な性格なデンキが思い悩んでいると、青い炎をまとった蛇に噛みつかれてしまいました。忍者アカデミー入学式へ向かうボルトはデンキを見かけるも、様子がおかしいことに気が付きます。
この瞬間ボルトの右目が青白く光り、デンキをまとう青い炎のようなものを見つける
デンキを追いかけてきたボルトは、デンキがいじめっ子らを雷車に乗せ暴走させているところに出くわします。明らかに様子がおかしいデンキは、父に強さを見せ認めてもらうことに固執していました。
ボルトの説得の甲斐もあり目を覚ましたデンキと共に、暴走した雷車を止めることに成功。入学式を控えるボルトとデンキは、そのままレール外を雷車で走り、顔岩に激突させ入学式に到着するのでした。
【BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-】1話考察
冒頭のボルトの右目(淨眼)と右腕の紋様
右目の謎
冒頭のカワキとの対戦で青白く光り、デンキの異変にも気付いたボルトの右目。1つ目の可能性として考えられるのは、”白眼”。
ボルトはヒナタを母に持つため、日向一族の血継限界である白眼を持っていてもおかしくはないのですが、白眼とは少し様子が違うのが気になります。
白眼ならば両目に開眼するのが通常ですが、ボルトは右目だけですし、そもそも白眼特有の真っ白ではありません。そのことから、ボルトの右目は白眼ではないと考えます。
次に可能性が考えられるのは、最強の瞳術といわれる”転生眼”。転生眼とは、白眼の上位版にあたるもので、白眼から転生眼を開眼するには月の大筒木一族のチャクラを取り入れる必要があります。
現時点では詳しい描写はないものの、どこかのタイミングで大筒木との接触があったのではないかと考えます。しかし、転生眼とも黒目部分に限っては似ていますが、これとも少し異なるのです。
ボルトの場合は、白目がグレー、本来のブルーに白い文様が浮かび上がった黒目部分の中に瞳孔があります。転生眼の場合は、白目は白いまま、濃い青に白い紋様がかかる中に瞳孔があります。
このことから、まだ転生眼の可能性なら有り得そうですが、おそらく新たな瞳術の1つなのではないかと推測できます。
右腕の紋様
冒頭カワキとの対戦で、ボルトの右腕から顔の右側にまで浮かび上がった紋様。カワキにも同じような紋様が、ボルトとは逆側の左側に浮かび上がっていました。
2人とも腕に浮かび上がっている部分は、同じ模様なのが気になるところ。さすがに偶然同じ模様があったとも考えにくいですし、”カワキ”と呼ばれる青年と、ボルトはそれなりの関係にあるのではないかと考えます。
この紋様に似ているものだと、【NARUTO】(1999)で大蛇丸が使っていた呪印があります。しかし、本作でも大蛇丸が関わっているのかは今のところわかりません。冒頭のボルトは青年だと思われるので、その紋様の謎が解けるまでにはまだ時間がかかりそうです。
カワキと名乗る謎の青年
原作漫画では、カワキの紋様が出ていないときには、左目の下に”漢数字の十”のようなマークが描かれていました。そのマークが、彼の出身など何かしらを意味するのではないかと考えます。
さらにカワキはボルトとの会話の中で、”七代目”とナルトのことを呼んでいました。通常火影のことは、”〇代目火影様”と呼ぶことが多い中で、カワキが”七代目”と呼ぶのが気にかかります。
これには、2つのパターンが考えられます。
- ナルトと親しい仲にあった(ボルトとの対戦までにナルトと出会い、親しくなっていた)
- 火の国の人間ではなく、敬愛していないから(カワキは火の国の人間ではなく、ナルトに敬愛の念を抱いていなかった)
この辺りもボルトが青年になるまで、明らかになるのはまだ時間がかかりそうです。
【BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-】1話の感想
世界中で大人気を博した【NARUTO】(1999)の続編として始まった【BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-】。あの【NARUTO】(1999)時代の登場人物が、大人となり教える立場になっていたり、親になっていたりするのは感慨深かったです。
ナルトとヒナタの子供とだけあってボルトは父似ですし、ヒマワリは母似のように、子供たちが見事に遺伝子を感じるのも面白いところ。子供たちが今後、親の能力や血継限界を受け継ぐのか、最大に気になるところでもあります!