「BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-」漫画3巻ネタバレ解説と考察。ナルトを標的とする十羅が左を連れてヒマワリの前に現れ、追い詰められたヒマワリの元に驚きの救世主が現れます。それは、かつてナルトと共にあった九喇嘛(九尾)で、ヒマワリは九喇嘛と運命を共にするさだめだったことが判明しました。
あらすじ

神樹の十羅は標的のナルトを喰うべく、左を連れて木ノ葉の里へとやって来ました。十羅は九尾のチャクラを追ってきたものの、そこに居たのはナルトではなく娘のヒマワリでした。
予期せぬ事態に驚きを隠せない十羅でしたが、答(こたえ)を知るにはヒマワリを喰うしかないと、ヒマワリに襲いかかります。すぐさまヒマワリと行動を共にしていたシカダイら第十班が応戦し、一同はいのじんの超獣偽画で十羅から距離をとります。
するとその時、ヒマワリは何者かに話しかけられ、振り向くとそこには小さな九尾の姿がありました。九尾は自ら九喇嘛(クラマ)を名乗り、かつてナルトと共にあった存在だと説明します。
そして、尾獣の死は永遠ではなく、”因子”によって復活するのだと続けました。今回はそれがヒマワリに発生したようで、ヒマワリが生まれながらに九尾のチャクラの片鱗を受け継いだか、ヒマワリに流れるうずまきと日向の血がたぐり寄せた運命なのかもしれないと言います。
さらに、ヒマワリのチャクラは他のどの前任者たちよりも九喇嘛のチャクラとの親和性が高く、それはナルトをも凌駕するほどでした。最初は戸惑っていたヒマワリも九喇嘛からの後押しを受け、たった1人で十羅に立ち向かいます。
とはいえヒマワリと十羅の力の差は歴然で、ヒマワリは最も簡単に十羅に捕らわれてしまいました。怒ったいのじんがヒマワリを助けに向かうも、十羅のひと蹴りで倒されトドメを刺されてしまいます。
しかし、これがヒマワリの闘争心に火をつけ、ブチ切れたヒマワリは自ら拘束を解いていのじんを助けました。ヒマワリの顔にはナルトのような隈取りが出現し、チャクラを使って木に刺さったいのじんの傷を治してみせたのです。
一方、左は標的のサラダと戦闘していたところ、サラダの助太刀に現れたボルトによって消滅させられます。これにて一件落着かと思われた矢先、ボルトとサラダは遠くから様子を伺っていた十羅の狙撃を受け、その場に倒れ込んでしまいました。
ボルトは大蛇丸と繋がっている?
「BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-」第9話にて、ボルトと果心居士が待機していた場所。壁や柱がダイヤカット柄で、灯は蛇の形といったかなり特徴的な建物です。こうした建物の特徴は、過去に関連作品に登場した場所と酷似しています。
それは、「NARUTO―ナルト―外伝~七代目火影と緋色の花つ月~」に登場する大蛇丸のアジトです。ダイヤカット柄の壁から蛇の形の灯、建物の構造まで非常によく似ています。ここまで似ているのはとても偶然とは思えず、これは再び大蛇丸を中心に、”鷹”のメンバーやヤマト、ミツキの兄の登場を示唆しているのかもしれません。
そもそもいくらサスケとはいえ、里抜けの状態でボルトを連れての行動には限界があります。左目の輪廻眼を失っている時点でサスケにかつてのような戦闘力はなく、決して無理などできません。それなのに里の外での生活を3年間も送り、サスケはボルトに自身の持つ全ての技と流儀のほぼ全てを伝授しています。
こうした生活を安全に送れていたことを踏まえると、サスケたちには後援者がいた可能性が高いでしょう。そして、その後援者こそ大蛇丸なのではないかと推測します。
ボルトと果心居士の待機場所が大蛇丸のアジトに酷似、大筒木イッシキとの戦闘で重症を負った果心居士が復活している、という点からも大蛇丸の関与が濃厚です。人造人間である果心居士を治せる人物は限られており、製作者のアマドの元を離れた今や、綱手か大蛇丸くらいしかいません。
しかし、果心居士が木ノ葉の里の綱手を頼るのは難しいため、大蛇丸を頼った可能性が高まります。だとすると、里に戻ったボルトが果心居士と行動を共にするのも納得がいきます。
また、第12話の左との戦闘でボルトは、”風遁・突破”で左を吹き飛ばしましたが、この術はミツキがよく使用するものです。それ以前は、大蛇丸が使用していた術(風遁・大突破)でもあります。ここでもまたボルトと大蛇丸の繋がりが垣間見れます。
九喇嘛(九尾)が復活!何故ヒマワリへ?
尾獣は死なない
十羅から逃げる際に、突如としてヒマワリの前に現れた九尾。この九尾は自ら”九喇嘛”と名乗り、ナルトの中にいた九喇嘛と同一であることが判明しました。
九喇嘛によれば、尾獣にとって死は永遠ではなく、肉体や魂が滅んでもどこかに必ず”因子”が発生して復活するとのこと。この因子がいつどこに発生するのかは誰にも分かりませんが、九喇嘛の驚きようから今回の因子の発生が異例の早さだったことがわかります。
ヒマワリに九喇嘛が宿った理由
九喇嘛の因子がヒマワリに宿った理由は九喇嘛にも分からぬようですが、九喇嘛は以下の2つの可能性を挙げました。
- 生まれながらに九喇嘛のチャクラの片鱗を受け継いでいた
- ヒマワリに流れるうずまき一族と日向一族の血がたぐり寄せた運命
ただ、2つ目の血筋がたぐり寄せた運命なら、兄のボルトも同じ条件なので、その可能性は低いでしょう。となると、ヒマワリは生まれながらに九喇嘛のチャクラの片鱗を受け継いでいたことになります。とはいえ、これは九喇嘛の仮説に過ぎず、その真偽のほどはわかりません。
ヒマワリは大筒木の転生者か?

ヒマワリが大筒木の転生者である可能性は、血筋と”九喇嘛のチャクラとの親和性”にあります。まず、ヒマワリはうずまき一族のナルトと、日向一族のヒナタの娘です。
ここからさらに先祖を辿ると、うずまき一族は大筒木アシュラの子孫、日向一族は大筒木インドラの子孫でもあります。ちなみに、アシュラとインドラは大筒木ハゴロモ(六道仙人)の子供、ハゴロモは大筒木カグヤの第一子です。なお、ナルトはアシュラ、サスケはインドラの転生者という繋がりもあります。
そして、カグヤには大筒木ハムラという第二子もおり、日向一族はハムラの子孫でもあるのです。その日向一族の直系であるヒナタには、ハムラのチャクラが受け継がれています。そのため、ヒナタの子供のヒマワリにもハムラのチャクラが受け継がれている可能性があります。
次に、九喇嘛のチャクラとの親和性については、ヒマワリに対する九喇嘛の発言にヒントがありました。それは、ヒマワリのチャクラは歴代の前任者たちの誰よりも九喇嘛との親和性が高く、ナルトをも凌駕するというもの。
ナルトはアシュラの転生者であり、十尾由来の能力を強く受け継ぎました。これを超える存在となれば、千手(うずまきの遠縁)、うずまき、うちは、日向、大筒木の一族くらいに限られます。
ヒマワリには、その内の4つの血が流れていることになり、それだけでも相当なポテンシャルを秘めている可能性が考えられます。これまでにうずまき一族と日向一族が交わったという例が他にないとは言えませんが、未だ語られていないため可能性は低いでしょう。
過去に登場した人物だと、大筒木一族のハゴロモ(六道仙人)とカグヤくらいです。中でも、ハゴロモは大筒木一族と十尾の特徴を遺伝により持ち合わせており、血筋ではかなりヒマワリに近い存在だと言えます。
しかもハゴロモは十尾の人柱力だったという点でも似ています。しかし、ハムラとハゴロモ共にヒマワリとは性別が異なりますし、カグヤは正確には死亡していません。それゆえ、まだ登場していない大筒木一族の誰かがヒマワリに転生した線が濃厚です。
次巻(4巻)の発売日、最新話(第13話)までのネタバレ
次巻(4巻)の発売日は?
現在の「BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-」の最新話は、Vジャンプ10月号に掲載されている第13話。
これまでの「BORUTO/ボルト」の単行本は通常4話ずつ収録されているので、恐らく次巻は第13話〜第16話までが収録されるものと思われます。現時点では、次巻(4巻)の発売日は未定です。
最新話(第13話)までのネタバレ
ボルトとサラダを追撃した十羅は左の棘魂(とげだま)を回収し、足早にアジトへと戻ります。十羅がアジトの中央にある黒い立方体の台座のようなものに棘魂を置くと、みるみるうちに棘魂に向かって神樹が伸びていき、次の瞬間にはそこに左の姿がありました。
どうやら棘魂は左の復活に必要だったようで、左は記憶も引き継いでいるようです。棘魂は神樹にも新たに1つ実っており、祭が収穫します。その際、祭はどんな奴が出てくるのかと発言し、十羅はまた名前を考えないとなとの発言をしました。
その一方、里を抜けた際のボルトの過去が明らかになります。ボルトは忍の追っ手に追いつかれそうになり、八方塞がりだったところを果心居士に助けられていました。そこでボルトは、果心居士が大筒木イッシキとの戦いで得た新たな能力”十方”というものについて知らされます。
それは、起こりうるすべての未来の光景を見れるという神術の1つで、この能力を使えばボルトの修行を効率化できるとのこと。果心居士が十方で未来のボルトが習得済みの技や術を見て、現在のボルトに伝授できるからです。
また、十尾が人神樹として姿を現すことに加え、木にされたサスケを救う方法についても教えられるとのことでした。