【四畳半神話大系】あらすじネタバレと見どころ。
【夜は短し歩けよ乙女】などで知られる森見登美彦の同名小説が原作。
2010年にフジテレビ系列「ノイタミナ」にてアニメ化し、大きな反響を呼びました。
京都を舞台に繰り広げれられる摩訶不思議世界へ、いざ参らん!
【四畳半神話大系】作品情報
▽作品名
【四畳半神話大系】
▽原作者
森見登美彦
▽出版社
太田出版
▽掲載誌
小説
▽声優(アニメ)
「私」:浅沼晋太郎
明石さん:坂本真綾
小津:吉野裕行
樋口さん:藤原啓治
城ヶ崎先輩:諏訪部順一
羽貫さん:甲斐田裕子
【四畳半神話大系】のあらすじ
https://anime-number.com/natsume/
舞台は京都。
京都大学3回生の主人公・「私」が、1回生のときに選んだサークルによって、どのような大学生活を送っていたのかの可能性が、パラレルワールドのように各話語られていきます。
高校時代、特にクラブ活動も行わず青春時代を無駄にしたと思っている「私」が、大学で選んだサークルはテニスサークル「キューピッド」。
薔薇色のキャンパスライフを送るのだと意気揚々と考えていたのが一転。
社交性が低いが故にうまく馴染めず、気づけばサークル内で居場所を失っていました。
そのとき声をかけてきたのは、夜道で会えば10人中8人は妖怪と間違え、2人は妖怪と納得するほど不気味な男こと、小津。
彼に出会ってしまうことで、「私」のキャンパスライフは大きく崩れることになってしまい……。
【四畳半神話大系】の見どころ・ネタバレ
制作陣の豪華さに注目!
【クレヨンしんちゃん】シリーズなどの湯浅政明が、自身初の小説作品のアニメ化にて監督を務め、ロックバンド【ASIAN KUNG-FU GENERATION】のジャケットイラストなどで、人気かつ原作のカバーイラストを務めている中村佑介、劇団ヨーロッパ企画の劇作家・上田誠などが初めてアニメ製作に携わっています。
原作者の森見登美彦にとっても初の映像化作品です。
舞台が京都ということもあり、京都大学などで約1ヶ月のロケハンが行われたり、京都府や下鴨神社なども協力という形で参加していたりと、忠実に制作されています。
また、【ヒプノシスマイク】の青棺左馬刻役でもおなじみの浅沼晋太郎をはじめ、2020年4月に惜しくも亡くなられた藤原啓治、諏訪部順一など豪華声優陣によるアテレコのため、しっかりとストーリーに入り込めるかと思います!
京都に行きたくなる世界観
森見登美彦作品は京都が舞台になっている小説が多く、京都に関するスポットやイベントに関するワードが頻繁に出てきます。
本作に関しても「叡山出町柳」、「下鴨神社」や「鴨川、鴨川デルタ」、「五山の送り火」など京都ワードが1話の冒頭ナレーション(「私」視点のモノローグ)から多く語られていきます。
詳しくなくてももちろんアニメを見ていくことに支障はありませんが、見ていくうちにどんどんとその場に足を運びたい、俗に言う「聖地巡り」を思わず実行したくなってしまうのは仕方がないことです。
ナレーションとセリフ使いに耳を傾けて
原作の言葉遣いをふんだんに取り入れて制作されたこともあり、本作は通常のアニメよりもセリフが大変多いアニメになっています。
また、「私」はナレーションも務めていることから、とにかく主人公がよく喋ってる……という印象を受けます。
特に第10話「四畳半主義者」では、登場人物が「私」以外いないことから、まるまる1話浅沼さんのみがアテレコをしているという異例の回となっています。
セリフ使いに関しても少し古風だったり、通常ならあまり使わないような独特の言い回しをしていたりと、森見ワールドがそのまま再現されているのでぜひご注目あれ。
【四畳半神話大系】まとめ・おすすめ作品
2010年度 文化庁メディア芸術祭アニメーション部門にてTVアニメ初の大賞を、東京国際アニメフェア2011・第10回アニメアワードにてテレビ部門優秀作品賞を受賞するなど深夜に放送されていたアニメにも関わらず、レベルの高い作品だと各界で認められている【四畳半神話大系】。
おすすめ作品を挙げるならば、なんと言っても原作は第20回山本周五郎賞を受賞している森見登美彦のベストセラー小説のアニメ映画化、【夜は短し歩けよ乙女】です。
第41回オタワ国際アニメーションフェスティバル長編部門のグランプリなどを受賞しているアニメ映画となりますが、【四畳半神話大系】の制作陣が再集結していること、舞台も京都であること、主人公が京都大学の学生であることから、【四畳半神話大系】とほぼ同じ世界観を味わうことができる作品です。
古本市の神様が小津に似ていたり、四畳半のキャラクター(樋口師匠・羽貫さん)が登場したりと、小ネタに感動しつつくすりと笑えること間違いなしです。
森見作品の他アニメとしては【さよなら絶望先生】などの漫画家・久米田康治がキャラクター原案を務めた【有頂天家族】があります。
こちらは人間が主人公ではないものの、同じく京都が舞台であることからおすすめの1作です。
また、森見登美彦の小説でのおすすめですが、先程述べました【夜は短し歩けよ乙女】の小説はもちろんおもしろいです。
別作品を挙げるならば【太陽の塔】という小説で、京都ワードがとても多く登場しますが、世界観と展開の鮮やかさが【四畳半神話大系】に似ているかと思います。
気になった方はぜひご覧ください。