各Web漫画サービスは、新連載の先行配信や毎日無料漫画も続々配信しています。その中でも、特にファンタジー漫画は女性に人気!今回はファンタジー好きならドハマりするファンタジー漫画3タイトルを物語の流れとともにお伝えします。
オークの樹の下
ストーリー
物語はドラゴンや魔法が存在するファンタジーな世界。内気で吃音症のクロイソ公爵令嬢のマクシミリアンは、父親から”恥”だと罵倒され続けていました。「私を必要としてくれる人なんていない」そう思っていました。
ある日、父親から強制的に下級騎士のリフタンと政略結婚させられます。マクシミリアンは逆らうこともできず、リフタンと初夜を迎えました。
ところが翌朝、マクシミリアンが目覚めた時にはリフタンの姿はなかったのです。彼はドラゴン討伐戦に合流するため出かけた後だったのです。
それから3年後、リフタンは大陸に名を馳せる英雄になってマクシミリアンの元に戻ってきたのですが―――。
感想
この漫画はとても絵が綺麗です。それにリフタンがカッコよすぎる!!ザ・騎士という感じです。
マクシミリアンは、吃音症の自分なんて…と自分に全く自身を持てず、さらには公爵令嬢とはいえ、父親から蔑まれていたことを知られたら嫌われるんじゃないかといつもビクビクしています。
確かにマクシミリアンの父のクロイソ公爵は非道な人物で、マクシミリアンは何かにつけて体罰を受けていました。マクシミリアンを一族の恥とか愚かな娘とか暴言の嵐。
騎士にも評判が良くないどころか、王が下したドラゴン討伐戦への参加をマクシミリアンを差し出す代わりにリフタンに押し付けたので、リフタンの部下の騎士たちはクロイソ公爵にいい感情は持っていません。
その目はクロイソ公爵の娘であるマクシミリアンにも向けられます。ただ、中にはマクシミリアンの心の美しさ、やさしさをちゃんとわかってくれる人もいるんですね~。
そんなリフタン、実はマクシミリアンのことが好きすぎるんです💖マクシミリアンはいつも不安と劣等感を抱えてるけれど、クロイソ公爵がマクシミリアンにどんな仕打ちをしていたのかを知れば、逆にリフタンは怒りを抑えきれないのではないかと…。
ちょっとじれったいけどドキドキする物語。おすすめです。
白狼の妻

ストーリー
15歳の時に両親を亡くした紗枝は叔父に引き取られ、奴隷のような暮らしを送っていました。紗枝は16歳で呉服屋の息子に嫁がされていましたが、夫は動力的なうえ子供が産めないという理由で離縁を言い渡したのです。
出戻りとなってしまった紗枝も25歳。彼女は亡くなった両親が動物隙の紗枝のために飼ってくれたマルという犬だけが家族でした。
ある時、叔父の娘の千代に縁談の話が来ます。
しかし、その相手が”人を食うと噂されている獣種族”の神白宗伯だと知った千代は、紗枝を身代わりにしたのです。紗枝は、覚悟して嫁いだものの夫となる宗伯は人を食う獣とは違っていたのです。
感想
ストーリーでわかるように、紗枝の叔父もその娘もクズです。さらに、元夫もクズです。紗枝は火事で火傷を負い、それを隠すために黒い手袋をつけています。
嫁ぎ先は、神白家という伯爵家で薬師の家系です。獣人の薬は万病に効くとされておりとても高価なものです。紗枝の叔父は、神白家が作る薬を自分たち藤ケ峰貿易が売れば大きな利益を得られると欲丸出し。
いつも何かにおびえるようにオドオドしています。嫁ぎ先では、人間なんて…という好奇な目にさらされますが、紗枝は少しずつ獣人を理解し自分を理解してもらえるよう努力していきます。
神白家は裕福な家系なので、それはそれは千代の嫉妬が激しく。何とか破談にして紗枝を貶めようとするのですが、そのときすでに遅し。宗伯と紗枝はお互いを信頼する仲になってて、獣人たちも紗枝を受け入れるようになっていました。
絶対にいるんです。こういうのって。千代ってすごーーーくムカつくのですが、36話あたりから風向きが少し変わってきました。
紗枝の元夫には「紗枝が会いたがってる」と言い、紗枝には「元夫が婚約を祝いたいと言っている」と嘘をつき、逢引きしてるという嘘を流して紗枝を陥れようとしたんです。
ところが、千代の思惑通りにいくわけがありません。このまま―――という思いを抱えながら読み進めるのもまた面白いです。
太陽の主

ストーリー
泗与族の集落ガナク村に、芭陽(バヤン)という少女が巫女の母親と暮らしていました。彼女は泗与族とはいえ、突然変異の黒泗与。
通常の泗与は、特有の銀髪ですが芭陽は黒髪。泗与は治癒力を持っており、その治癒力を小さな壺に封じ込めて「療拿(りょうな)」という治療薬として売ることで収入を得ていました。
黒泗与は、自己治癒力は高いものの他人を治癒することができないため「無能」とされているのです。芭陽は、村では厄介者として酷い差別を受け、配給ももらえないため母を養うため狩りに出て食料を調達していました。
そして、芭陽にはまだ治癒の力は使えておらず、巫女の母は視力と共に持っていた治癒力も失っていました。
そんなある日、村に皇帝が側室を迎えるという話が上がります。泗与族からも側室を送るよう命令が出され、村一番うつくしい”沙欄”という少女が選ばれました。
それから数日後、沙欄はひとり帝国へと向かったのです。ところが、沙欄が帝国へ向かってからしばらくして…彼女は惨殺された亡骸になって村に運ばれてきたのです。
さらに、皇帝はもうひとり泗与族を差し出すよう命じてきました。そして、次の”犠牲者”になるべく選ばれたのは黒泗与の芭陽でした。
感想
「太陽の主」は韓国のウェブトゥーン制作会社DCCENTが手掛けたウェブトゥーン作品で、2024年12月から配信され、めちゃコミ「デイリー人気漫画ランキング総合部門」1位に輝きました!
皇帝は神の罰を受けて「渇き」に苦んでいて、そのために人を無残に殺めてしまうという。でも、なぜか黒泗与の芭陽にないはずの他人への治癒力を発動し、皇帝の「渇き」を抑えてしまうんですね。
まあ、ありきたりな流れとはいえ芭陽が純粋で可愛らしいのと、皇帝の残虐さのなかにあるクールで優しいところとかは惹かれる要素でもあります。
「太陽の主」は、めちゃコミのほかピッコマでも読める作品です。