【進撃の巨人 The Final Season】66話「強襲」ネタバレ。「戦鎚の巨人」本体を見つけたエレン。
リヴァイやミカサ、ジャンら元調査兵団、パラディ島勢力の攻撃が強まる中、「顎の巨人」ポルコに「車力の巨人」ピーク、そしてリーダー「獣の巨人」ジークが登場しマーレは形勢を逆転させます。しかしその後も戦いは二転三転し……。
【進撃の巨人 The Final Season】66話「強襲」あらすじ
エレンの巨人の力を奪おうとする「顎の巨人」ポルコを止めたのは、リヴァイ・アッカーマンでした。
そして、立体機動装置をつけた兵士たちが次々と「顎」に襲いかかりますが、「車力の巨人」ピークがそれを阻止します。
「車力」の背中にはパンツァー隊が乗っており、すばやい動きと間断ない重機関銃攻撃で兵士たちを撃ち落としていきます。
一方、「戦鎚」の本体ラーラ・タイバーは水晶体の中で力を使い、地中から出現させた複数のとがった柱でエレン巨人の身体を串刺しにしました。
そこへ満を持してやってきたのが「獣の巨人」ジークです。
「逃がすな。殲滅しろ」というジークに、リヴァイは「死ぬな。生き延びろ!」と言ってジークに向かっていきます。
そのころ、ライナーの巨人に守られていたファルコは表に出て町の状況を理解し、巨人内部のライナーを起こそうとしますが、先ほどエレンに「殺してくれ」と懇願していたライナーは起きません。
そんなライナーを救おうとファルコは助けを呼びにその場を離れます。
「獣」ジークは得意の投てきで建物ごと破壊。
そのジークの背後を「車力」のパンツァー隊が、さらにその死角を「顎」が守っています。
エレン巨人は水晶体を噛み砕こうとしますが歯がたちません。
しかし、「戦鎚」に余力がないと察知したエレンは今の巨人の体を捨て、新たな巨人の体をつくり出します。
「始祖」を奪おうと焦るポルコですが、ピークは自分たちが有利なのだから慎重にいこうといさめました。
ジークはそんなふたりに、アッカーマンから「獣」を守るよう指示します。
マガト隊長と合流したファルコはライナーのことを伝え、そこにガビもやってきました。
そんなとき軍港では、潜んでいたアルミンが超大型巨人に変身し、集結していた艦隊を吹き飛ばしていました。
怒りにふるえるポルコはエレンに向かっていきますが、ミカサがその前に立ちふさがります。
兵士たちの総攻撃に備えようとしたピークがジークの方をみると、そのうなじがリヴァイによって切り裂かれていました。
倒れる「獣の巨人」。
マガト、ガビ、ファルコの目の前でリヴァイはそのうなじを爆弾で吹き飛ばしました。
うろたえる「車力の巨人」ピークを立体機動装置の兵士たちが攻撃し、サシャが少し離れたところから狙撃して砲手をひとり仕留めます。
ピークはサシャを狙いますが、待ち構えていたジャンらによって雷槍を撃ち込まれ、パンツァー隊は全滅、「車力」も瀕死の状態で地面へと落下してしまいました。
【進撃の巨人 The Final Season】66話「強襲」ネタバレ
ジャンは「車力」にとどめを刺そうとしますが、必死の形相で立ちはだかるファルコに気圧され雷槍をはずしてしまいます。
表に出たピークは兵士たちに狙われますが、マガト隊長らの必死の応戦でなんとか連れ出されました。
ジークとピークを倒された怒りで我を忘れ、ポルコはエレンに食いついていきます。
しかし、エレンは冷静にその「顎の巨人」の力を推し量っていました。
そのころ、ファルコはライナーに期待するガビに「ライナーさんをそっとしておくことはできないかって思って」と言って困惑させます。
そんな中、窓辺に近づいたガビは近づいてくる飛行船を目撃。
それはアルミンの発案で兵士たちを回収するためにやってきたもので、チャンスは1度きりです。
逃がしてたまるか!とエレンに飛びかかろうとした「顎」の両足を、予測していたミカサが切り落とします。
今度はエレンが「顎」の両手をもぎ取り、抵抗できなくなったその口に「戦鎚」本体が入った水晶体を押し込みました。
その強力な顎の力を利用して水晶体を割り、ポルコの絶叫虚しく「戦鎚」の体液をエレンは飲み込んで継承してしまいます。
「…戦鎚が食われたんだ そして…次は…顎だ…」
出典:【進撃の巨人】26巻104話「勝者」より引用
この重大な危機に、もう頼れるのはライナーしかいません。
ガビは、そしてファルコも、「助けてーーーー!ライナーーーーー!」と大声で叫び続けます。
(うるさい。静かにしてくれ。頼む。静かに)
ふたりの叫びが聞こえたライナーはついに「鎧の巨人」になります。
「どうして、お前らは…俺を…死なせてくれないんだ…」
出典:【進撃の巨人】26巻104話「勝者」より引用
【進撃の巨人 The Final Season】66話「強襲」感想まとめ
前回、リヴァイを中心としたパラディ島勢力の兵士たちに囲まれ、絶体絶命の危機に陥ったポルコでしたが、ここに「車力」のピークちゃんが助けに来ます。
感情的なポルコと違い、いつも冷静でおだやかなピークは癒しキャラでもあり頼れる存在です。
登場するやいなや兵士たちを撃ち落とし、ゆっくりと現れた「獣の巨人」の背後をしっかり守る姿は忠実な部下の鏡。
一方、「戦鎚の巨人」と戦闘中のエレンを守るのはミカサです。
こちらは運命に導かれるようにエレンを守りつづけています。
好きだから?家族だから?そのあたりは今後も見守る必要がありそうです。
ちなみに今回、このあたりの戦闘シーンのカメラワークが圧巻です。
原作ではわかりづらかった位置関係が理解でき、アニメならではの色、動き、音、そして立体起動装置で動いている兵士目線の臨場感!
乗り物酔いするるほど大迫力です。
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このあとついにアルミン登場。
たったひとりで軍港に潜み、艦隊が集結したのを見計らっての巨人化です。
超大型巨人として初めて敵の前に姿を現したアルミンは、壊滅的な被害を受けた町を見下ろしベルトルトのことを考えます。
「……これが 君の見た…景色なんだね ベルトルト…」
出典:【進撃の巨人】26巻104話「勝者」より引用
さまざまな思惑を理解し、仮にもライナーやベルトルトたちと心を通わせた過去もあるアルミンならではのこのセリフは重みがありました。
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この回は、過去の出来事があって今がある、おのおのが過去の因縁とどう向き合うか、どう乗り越えていくかという問題が多い内容でした。
アルミンは、ベルトルトも辛かったのだとその気持ちを思いやりつつ、しかし終盤の飛行船の中のシーンでは、亡きエルヴィン団長の代わりに皆の命を背負っている覚悟が感じられる発言をしています。
ジャンは、サシャを守りながら「車力の巨人」を攻撃するとき、「あんときはどーも」と声をかけました。
あの時とは、ウォールマリア奪還作戦で「鎧の巨人」を追いこみながら「車力」にライナーを奪われてしまったときのことです。
すご腕スナイパーとなったサシャもかっこいいですが、その背後からさっそうと登場するジャンにもしびれました。
ただ、このあとジャンは立ちはだかるファルコに同情し、「車力」にとどめを刺すことができません。
突っぱっていながらも実はやさしいジャン、魅力的です。
そして、ジャンと言えばエレン。
調査兵団時代、お互いを意識していた関係のふたりですが、エレンの方は今や人間的な感情が影をひそめてしまっています。
また、「顎の巨人」に「戦鎚の巨人」本体をかみ砕かせるシーンでは、サポートするミカサのつらそうな表情が印象的でした。
ほかにも、自分がエレン・イェーガーの作戦に利用されたせいでこんな事態になってしまったと責任を感じるファルコ。
エルヴィン団長をはじめ、多くの仲間の命を奪った敵のリーダーである「獣の巨人」を狙うリヴァイ。
そのリヴァイひとりにしてやられた、と警戒するジーク。
そして、自分のせいでこんなことになってしまい、死にたいと思っているライナー……。
それぞれが激しく敵と戦いながら、自分の感情とも向き合う回となりました。
次回、ライナーがどう動くのか。楽しみですが「凶弾」の行方も気になります。