【進撃の巨人 The Final Season】65話ネタバレ。ついにマーレの国にエレンの巨人が現れました。密かに潜入してこのときを待っていたエレン。
さっきまでタイバー卿が演説していた広場は修羅場と化し、大虐殺が始まります。何が正義で何が悪なのか。物語は混沌とした状況へとなだれ込んでいきます。
【進撃の巨人 The Final Season】65話「戦鎚の巨人」あらすじ
祭事の前。
タイバー家ではヴィリーが家族に別れを告げ、妹を連れて部屋を出ていきます。
そしてマガト隊長とふたり、馬車で作戦について話しながら会場へと向かっていました。
いつのまにか敵であるパラディ島勢力に侵入され、マーレはいつ喉元をかき切られるかわからない状態。
敵の正体がわからない以上その襲撃を甘んじて受け、それを最大限利用するしかないとヴィリーは言います。
マガト隊長はヴィリーを守りきれないと返しますが、ヴィリーには死ぬ覚悟ができていました。
「レベリオは哀れな被害者でなければならない。私だけそこから逃れていては世界を味方につけるどころではなくなる」と、ヴィリー・タイバーとマガト隊長は固い握手を交わします。
そして……大勢が見守るなか、ヴィリーは巨人化したエレンに食われてしまいました。
*
エレンはマーレ軍幹部が揃って座る席を破壊、そこにいた戦士候補生たちも巻き込まれます。
ガビは、ゾフィアが瓦礫の下敷きになり、ウドが逃げまどう群衆に踏みつけられる様を目の当たりにします。
その頃、エレンの背後では兄ヴィリーの死を受け、その妹が巨人化。
「戦鎚の巨人」です。
足元から形作られていくその巨人の顔が完成する前に、エレンは硬質化させた拳で殴りかかります。
その一方的なやられっぷりにマーレ軍は恐れおののき混乱していますが、マガト隊長だけは冷静でした。
銃を一発撃つと、軍を指揮し反撃を開始します。
「戦鎚の巨人」も、地中からとがった巨大な柱を表出させ、エレンの身体を串刺しにします。
また、何者かの策略によって穴に落とされていたピークとポルコは、仲間のパンツァー隊によって助け出されました。
ピークが機転をきかせて尾行させていたのです。
兵装準備して応戦しようとしていたピークは、ひとり先に行こうとするポルコを呼び止めます。
そんな中、立体機動装置で宙を飛んでいる影を複数確認し「まさか、そんなわけが……」と驚きを隠せません。
一方で、「戦鎚の巨人」は巨大なハンマーをつくり出して柱を折り、エレンを地面に落とします。
地面からは無数のトゲが現れ、マーレ軍からは「対巨人野戦砲」の砲撃を受けますが、エレンはなんとかうなじを守ります。
しかし、振り下ろされたハンマーによって首が落とされ、エレンの人間の姿があらわになります。
「戦鎚の巨人」はエレンを食うのではなく殺そうとしました。
それはマガト隊長の意に反することでした。
「いまだ、ミカサ」
次の瞬間、目にも止まらぬ速さで「戦鎚の巨人」に近づいたミカサは、複数の雷槍をそのうなじに撃ち込み爆破させます。
またマガトたちの背後にも、立体機動装置をつけた調査兵団の兵士たちが攻撃を仕掛けてきました。
エレンの横に降り立ったミカサは言います。
「エレン、お願い。帰ってきて」
【進撃の巨人 The Final Season】65話ネタバレ解説
マガト隊長は指揮系統の乱れを利用し、マーレ軍全勢力をレベリオに集結させるよう指示します。
建物内に潜んで様子をうかがっていますが、いまの段階では防戦一方です。
一方、ジャンは建物や民間人に対しても攻撃の手をゆるめないフロックをいさめますが、マーレを恨む気持ちの強いフロックは反発します。
ミカサもまた、罪のない子どもまで殺してしまったエレンを責めるもエレンは無表情でした。
そのとき、倒れた「戦鎚の巨人」が起き上がったのを見たミカサは、エレンを連れて一旦離れます。
しかし、エレンには何か考えがあるようで、ミカサに「戦鎚の巨人」の注意を引きつけるよう指示したのです。
*
ウドとゾフィアを失ったガビは、コルトが止めるのも聞かず戦場へと走っていきました。
顔なじみの門兵に止められますが、建物の屋上から狙撃され門兵はふたりとも射殺されてしまいます。
狙撃手はサシャでした。
コニーと共に去っていくその姿を見つめガビは歯ぎしりし、門兵の持っていた銃を手に取ったのです。
*
「戦鎚の巨人」を攻撃するミカサの姿を見ながらジャンは、「この戦いの先に何があるのか、それを見極めるためには生き残らねえと……」とつぶやきます。
ミカサは巨人を翻弄し、それを見ながらエレンはその秘密へとたどり着きます。
「戦鎚の巨人」の左足かかとのうしろから伸びているひも状のものが、ステージ下の地中へとつながっていました。
そこに本体がいると悟ったエレンは再び巨人化し、手を突っ込んで水晶体に守られた本体を取り出します。
ひもを引きちぎると「戦鎚の巨人」は倒れ、エレンは本体を食おうと口を開きます。
そのとき、背後に「顎の巨人」の姿が!
この瞬間を狙って待っていたのです。
「始祖を奪還する!」と、巨人エレンのうなじにかじりつく「顎の巨人」ポルコ。
しかし、矢のような速さで何者かが「顎」の筋肉を切っていきました。
リヴァイ・アッカーマンです。
形勢が不利になり離れようとするポルコの進路をふさぐのはミカサ。
そして、立体機動装置をつけた兵士たちも集結してきました。
迫りくる敵の脅威を感じながらポルコは思っていました。
「これがパラディ島の悪魔!」
出典:【進撃の巨人】25巻第101話より引用
【進撃の巨人 The Final Season】65話「戦鎚の巨人」感想まとめ
ついにエレンが巨人化し、パラディ島勢力の侵攻が始まりました。
息ぴったりのタイミングでエレンに加勢するミカサ。
「戦鎚の巨人」のうなじに雷槍を8本を撃ち込み、ワイヤーを使って爆破させるところは、以前「鎧の巨人」で雷槍を使ったときとは比べ物にならないほどの手際のよさでした。
その爆発の炎の上を飛ぶミカサの姿は美しかったです。
美しいといえば、あのサシャも凛々しくなりました。
建物の屋上から狙撃し、テキパキと作業をこなすシーンはあの“ふかしたいも”のサシャなのかと2度見してしまいます。
もちろんジャンやコニーも髪型が変わったり、背も大きくなっているようでずいぶん成長した感じがしました。
絶望的な事実を受け入れて未来に向けて訓練し、行動してきた覚悟のようなものが顔にあらわれています。
まさに、面構えがちがう。
今回、このThe Final Seasonから制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わっていますが、物語的に良いタイミングだったと思います。
結構キャラクターデザインが変わっていて違和感がないこともないのですが、彼らの成長の証という意味合いが加味されるので、意外とすんなり受け入れられました。
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それにしてもマーレの戦士候補生、ゾフィアとウドはあっさり死んでしまいました。
ガビたちの子どもらしい描写が続いていたので忘れていましたが、【進撃の巨人】はバンバン人が死んでいく作品でした。
これからも心して見るようにしないといけません。
さきほどミカサたちに触れましたが、終盤、ついにあのお方が出てきました!リヴァイです。
他のメンバーが黒い新しい服で新しい立体機動装置を身につけているのに、リヴァイだけは元の調査兵団のマントをまとっています。
リヴァイほどの実力なら新しいものは必要ないのか、それとも死んでいった仲間(とくにエルヴィン)に対する気持ちからなのか。
いずれにしてもあのマントを翻し、人間とは思えない速さで向かってくるリヴァイ、エモいです。
あれだけ機動力があり、顎の力の強い「顎の巨人」ポルコですが、リヴァイ&ミカサのアッカーマンコンビに狙われたらもうどうしようもないですね。
最後のポルコのセリフが実にリアルです。
今週はライナーとファルコの出番がありませんでした。
ライナーたちがどうなっているのか、そして不気味なジークは?アルミンはどこにいるの?など次回も目が離せません。