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【さらい屋 五葉】悩みを抱えながらもだれかの支えになるということ。

出典:www.amazon.co.jp

小学館コミック「月刊IKKI」にて連載され、2010年にはフジテレビ「ノイタミナ」にてアニメ化したオノ・ナツメの人気作品のひとつである【さらい屋 五葉】。

また2013年発売の【ACCA13区監視課】にて、オノ・ナツメを知ったという方も多いのでは?

江戸を舞台にゆったりとしつつも粋なストーリーに圧巻されること間違いなし。

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【さらい屋五葉】の作品情報

▽作品名

「さらい屋五葉」

▽原作者

オノ・ナツメ

▽出版社

小学館

▽掲載誌

「月刊IKKI」(2006年1月号 – 2010年9月号)

アニメ放送

2010年4月15日 – 2010年7月1日(フジテレビほか)

▽声優(アニメ)

秋津 政之助:浪川大輔

弥一:櫻井孝宏

おたけ:大浦冬華

梅造:高塚正也

松吉:内田夕夜

八木 平左衛門:木下浩之

ご隠居:宝亀克寿

誠之進:根本圭子

 オフィシャルサイト

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【さらい屋 五葉】のあらすじ

気弱でお人好し、あがり症な性格のせいで藩主に暇を出され、浪人となってしまった政之助こと政は、己を鍛えるために田舎から江戸にやってきました。

そこで、ひょんなことから出会った弥一ことイチに用心棒を頼まれることになりますが、なんと彼は「かどわかし(誘拐)」を生業としている拐い屋の頭目。

故郷への送金に迫られていた政は、戸惑いながらも用心棒になることを決めたのですが……。

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【さらい屋 五葉】の見どころ・ネタバレ

オノ・ナツメ作品の見どころ

オノ・ナツメ作品全てに共通することは「粋なセリフまわし」と「じんわりと終わる、しっかりまとまったストーリー構成」なのです。

イタリアなど、ヨーロッパを舞台に描くことが多かった彼女にとって、【さらい屋 五葉】は初めての時代劇もののマンガになりますが、舞台が変わってもストーリー構成や登場人物たちの関係など、圧巻のひとこと。

全8巻の原作マンガに比べて、アニメ版は中盤で話が終わっているものの、原作とは程遠いストーリーでアニメ化していないという部分も好ましいと思います。

しかしながら、アニメでは回収しきれていない伏線や原作を読んでいないとわかりづらい部分があることも確かなので、ぜひ原作も読んでいただけたらと思います。

「江戸」を忠実に描いているアニメ

本作の舞台は江戸、ということもあり全体を通して薄暗いシーンが多いと思います。

しかし、江戸っ子訛り、政の住む長屋、イチが用心棒として居候している遊郭・桂屋の建物など、江戸の世界観をたっぷりと感じられるはず。

また当時、深夜帯に放送されていたこともあり、シーンに登場するごはん・味噌汁・漬物やタレのついた団子、梅造の作る食事など、おいしそうな食べ物もよく映るため思わず同じものが食べたくなってしまう方も多かったのです。

「さらい屋五葉」と言えば飯テロとして、ファンの間では有名な話です。

ゆるやかに、確実に紐解かれていく

相手を深く詮索するのは「野暮」である、と言う五葉の仲間たちは、全員薄暗い過去をもって、こころに孤独を抱えている状態です。

しかし、お互いに「かどわかし」という仕事のため=「金(身代金)」のためだけのつながりだったはずなのですが、政が仲間入りしてからというもの少しずつ彼らの心と関係が変わっていく様が描かれています。

かどわかしのターゲットを選ぶにあたって、その対象から徐々に判明していくイチの過去とは果たして……?

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孤独から救ってほしい

アニメ版では、過去に囚われて進めずにいたイチが、自らが救った政に救われるというシーンで終わります。

*原作ではより掘り下げ、政の成長・仲間との絆などが深く描かれていると思います。

原作は政をメインに、アニメ版は主にイチをメインに描いているように思えますが、どちらも共通点としては「絆・孤独」。

復讐を繰り返したとしても過去は変わらないし、心は虚しいままなことも薄々わかってはいるものの、みんなと一線を引き決して弱みを見せずひょうひょうとしていたイチ。

本心を見せないくせに、求めていたのは自分を受け入れてくれて拠り所になれるような誰か、だったのでしょう。

不器用でありつつもやさしく、自分が決めた人間に対してはとことん寄り添う政にだからこそ、イチを救うことができたのではと感じます。

また、原作ではそんな政が仲間入りを果たしたことで心を強く動かされたからこそ、それぞれがいろんなものを捨ててでも「西の地」で仲間との再会を約束したのでしょう。

(メインキャラクターが欠けることなく、五葉のまま終わるラストに涙なしでは読めません…。)

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【さらい屋 五葉】まとめ・おすすめ作品

オノ・ナツメ作品で同じく江戸などを舞台にした作品は【つらつらわらじ】、【ふたがしら】など多数ありますので、興味を持った方にはぜひおすすめしたいです。

【ふたがしら】に関してはWOWOWにてドラマ化もしていたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

また、似たような雰囲気のマンガですと漆原友紀の【蟲師】という作品がおすすめです。

こちらは2005年にアニメ化もしており、原作を忠実に再現しているため入りやすい方からご覧いただければと思います

*つらつらわらじをRenta!で読む
*ふたがしらをRenta!で読む
*蟲師をRenta!で読む

記事内画像: 公式サイト

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