【BORUTO-ボルト–NARUTO NEXT GENERATIONS-】漫画15巻の解説と考察
殻の内陣(インナー)の唯一の生存者”コード”とは

コードはカワキ以外で唯一ジゲンの洗礼を生き抜いた男であり、器としての適性こそなかったものの楔には適合した唯一無二の存在です。コードの楔は”白き楔”と呼ばれ、楔の武器としての側面のみが体に宿っています。
コードの能力”爪痕”は、その場に記された帯状の爪痕から爪痕へと自由に行き来できるというもの。基本的に爪痕はコード自身が行き来するものですが、1人ずつであれば他者を引っ張り込むことも可能です。
そんなコードの戦闘能力はジゲンをも上回るほど驚異的であり、それ故に力を制御するためのリミッターが設けられています。
これまでにもジゲンを上回る能力を持つ改造人間はいたものの全て処分されており、コードだけは大筒木への強い信仰心から処分を免れました。
その強い忠誠心から新たな大筒木となり、大筒木の意思を受け継ぐこととなりました。コードの力のリミッターを解除するには、アマドの眼による虹彩認証と、声紋によるコマンドワード入力が必要です。
コードはボルトの器となれるのか
今もなお大筒木化が進むボルトですが、それを止めるには早急に大筒木との繋がりである”楔(カーマ)”を消す必要があります。そこでカワキが思いついたのがボルト用の器を用意することであり、コードならば楔に適合しているためボルトの器に最適だと考えました。
確かにコードは楔には適合しましたが、イッシキの器としての適性はないため、ボルトの器として機能するのかについては疑問が残ります。
いくらボルトの大筒木化が進み、彼ら特有の技や術が使える可能性があるとは言え、そもそもその方法を知らないことにはどうしようもありません。
仮に器への転生方法がわかったところで、コードが器として機能するのかはわからず、ボルトの器への転生は一か八かの賭けとなりそうです。
改造人間”エイダ”と”デイモン”


ボロの教団施設にて、厳重に保管されていた改造人間のエイダとデイモン。
エイダは、“人の心を奪う能力”と“千里眼”を持っています。
- 人の心を奪う能力では、血を分けた肉親と大筒木以外の心を奪うことが可能
- 千里眼では、自身が生まれてから現在までの様子が見られる
デイモンは、“相手の能力を反射する力”を持っています。
- 相手の能力を反射する力では、相手が殺す場面をイメージしただけでその結果を即座に反射することが可能
- 相手の殺意が強ければ強いほど、更に強力に反応する
エイダとデイモンは肉親であり、エイダの弟がデイモンです。エイダはアマドに改造された人間であることから、恐らくデイモンも同じくアマドに改造された人間でしょう。
アマドが何故彼女らを作ったのかはわかりませんが、エイダとデイモンの能力が合わさると隙がないのは明白であり、大筒木たちの武器として作っていた可能性が高いと考えられます。
事実、エイダの人の心を奪う能力は大筒木に対しては効かない仕様になっており、大筒木に反することができないようになっています。
エイダにこの仕様がある限りは大筒木になりつつあるボルトとカワキが心を奪われることはありませんが、コードとデイモンまでもが共に行動するとなれば、ボルトたちにとってかつてない脅威となることは間違いないでしょう。