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青の祓魔師33巻ネタバレ考察。しえみの秘密とアーサーの正体が判明

青の祓魔師,青エク,キャスト ダーク・ファンタジー
© 加藤和恵|SHUEISHA,ALL RIGHTS RESREVED.

作品情報

  • 作品名:青の祓魔師
  • 原作者:加藤和恵
  • 出版社:集英社
  • 掲載誌:ジャンプスクエア

しえみが創造皇を継ぐことを決めた経緯と、しえみの父についての過去が明らかに。自ら燐の手を離して裂け目に落ちたしえみの元に燐が向かい、2人は正直な気持ちを吐き出します。一方、B班は最後の塔脚に辿り着き、そこへ聖騎士アーサーが現れます。

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「青の祓魔師」33巻ネタバレ

しえみの過去

青の祓魔師,157話,4月号

しえみが決意を固めた夜のこと。

しえみは母に連れられ、創造皇(そうぞうおう)シェミハザの御所である天庭(エル)へとやって来ました。そして、母は当代・創造皇(シェミハザ)であり、しえみも創造皇の血脈だということを知らされます。

創造皇の役目は大地の調和を保ち、人間世界の平和を守ること。そのために次期創造皇は物心がつく前から修行を積み、しえみも6歳になる頃まではそうでした。

しかし、天庭が悪魔に襲撃され、当時の賢座庁(グリゴルセデス)長官イルヤ・ハザイが殺害されると事態は一変します。イルヤはしえみの父であり、現場にはしえみもいました。

しえみはその日を境に一切の記憶を失い、言葉すら忘れてしまったのです。そこで祖母の提案に乗り、しえみたちは3人で日本で暮らすことにしたのでした。

一連の流れと自身の立場を理解したしえみは、自らの意思で創造皇を継ぐことを決めました。母はしえみの好きなように生きるよう言いましたが、しえみはたくさんの人の役に立つならと創造皇になりたいと自身の運命を受け入れます。

その際、母は”創造皇になるなら失った記憶に根差すものに立ち向かうことになるだろう”と、しえみを抱き締めました。

しえみと燐

灯台(モニュメント)の破壊によって起きた崩落により、迷宮の裂け目に落ちてしまったしえみ。気を失っていたものの、目を覚ますなり呪文を唱えて大木を生やし、無事でした。

そこへ心配して後を追ってきた燐が現れ、2人は大木の上で言い合いになります。しかし、裂け目から伸びてきた触手が大木に接触したため、燐はしえみを抱えて崖の上へと急ぎます。

何とか無事に崖の上に戻れた燐としえみですが、しえみが燐を拒絶するため、燐は怒ってしえみを問い詰めました。すると、しえみは燐が好きだからなのだと泣き出します。

ただ、あまりに鈍感な燐にはその意味が通じていませんでした。その後、勇気を出したしえみが燐に恋愛の好きだと伝え、燐もずっと好きだったと返します。

2人は抱き合いながら、ずっと行きたかった遊園地デートの約束をするのでした。

対立するアーサーとライトニング

青の祓魔師,33巻,第159話

四大騎士(アークナイト)ルーイン・ライト(通称ライトニング)と勝呂たちは、力を使い果たして眠りこける志摩廉造を連れ、最後の塔脚(ブリッジ)に辿り着きます。

そこには、光の王ルシフェルと親衛隊の藤堂誉がいました。ルシフェルは迎えのヘリを待っているところで、先を急ぐライトニングの前に、聖騎士(パラディン)のアーサー・A・エンジェルが現れます。

アーサーはライトニングに目もくれずルシフェルを目指すも、後ろからライトニングに止められてしまいました。ライトニングはアーサーがルシフェルのクローンであることを理由に、ルシフェルには近付かないよう説明します。

しかし、アーサーはこれは自分の役目なのだと言って聞く耳を持たないどころか、傷つけられない契約を交わすライトニングに立ち向かいました。

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「青の祓魔師」33巻の解説

しえみの父はエレミヤ・ウザイの弟

青の祓魔師,エレミヤ・ウザイ

しえみの過去の回想シーンにて、しえみの父の名前がイルヤ・ウザイだと明かされました。「青の祓魔師」25巻 第115話の青い夜のシーンで、イルヤという名前だけは出ていましたが、名字まで明らかになったのは今回が初めてです。

ウザイという名前を聞いて真っ先に思いつくのが、賢座庁(グリゴルセデス)長官エレミヤ・ウザイ。イルヤと同じウザイという名字で、見た目もイルヤによく似ています。

しかも、しえみは斎王の儀をしていた際に、エレミヤと思しき者との幼少期の会話を思い出し、彼のことを“伯父様”と呼んでいました。

奔星(ほんせい)の扉で地の王アマイモンの調伏をしていたしえみは、過去の記憶のようなものがフラッシュバックする。長い前髪、喋り方、服装がエレミヤと酷似した人物の口元が映っていた。

伯父は親の兄、叔父は兄の弟を意味します。そのため、この時しえみが話していた相手がエレミヤなのであれば、エレミヤはイルヤの兄ということになります。

それを匂わせるシーンはいくつかあり、「青の祓魔師」22巻の第102話と23巻の第104話にて、シェミハザの服の裾を2人の男の子が持っていました。2人は背丈も同じくらいで顔の系統も近く、唯一の違いは髪型です。1人はエレミヤにそっくりの長髪、もう1人は短髪でした。

この2つのシーンの気になるところは、画角や構図がとても似ていること。どちらもシェミハザを右側から描いており、シェミハザの背後に2人の男の子、左後ろに男性が立っています。そして、左後ろの男性も似ています。

ここまで似ているシーンが描かれたのは偶然とは思えず、作者の意図を感じます。これらは全て後に判明する”エレミヤがイルヤの兄”の伏線になっているのかもしれません。

やはり聖騎士・アーサーはルシフェル郡の実験体だった

青の祓魔師26巻で考察した通り、聖騎士(パラディン)アーサー・A・エンジェルはルシフェル郡の実験体だったことが判明しました。

しかしアーサーはその出自を認めようとはせず、自らの手で光の王ルシフェルを倒すことに意味を感じているようでした。それを止めようと四大騎士(アークナイト)のルーイン・ライト(以下ライトニング)が立ちはだかろうとも、アーサーは決して刀を下ろしません。

アーサーにはライトニングを傷つけられない契約が交わされており、自分に勝ち目がないことはわかっているはず。それなのにここまでするとは、アーサーのルシフェルに対する想いの強さが伺えます。

実際、ライトニングとの会話の中で、アーサーは光の王ルシフェルを倒すのは自分でなければならないと声を荒らげました。

「光の王を倒すのはこのオレだ‼︎
オレでなければならない‼︎!
オレが…オレであるために‼︎‼︎」

引用元:「青の祓魔師」33巻 第159話より引用

この発言からもわかるように、アーサーは全てを理解した上で、ルシフェルを倒しに来たのだと思われます。アーサーは、身勝手な理由で世界を破壊しようとするルシフェルを、実験体の自分が始末することで己の存在意義を見出そうとしているのでしょう。

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「青の祓魔師」最新話までのネタバレ

次巻(34巻)の発売日は?

現在発売されているジャンプSQに連載されているのは第164話。「青の祓魔師」の単行本はいつも5〜6話ずつ収録されているので、恐らく次巻は第162話〜166話・167話までかと思われます。

そして、その次巻(34巻)の発売日は、現時点ではまだ未定となっています。

最新話(第164話)までのネタバレ

サタンの迷路を攻略中の燐たちB班は、迷路の壁頂を歩くことに。すると、燐としえみにだけ子どもの姿が見えました。

その子どもは燐の父・獅郎(しろう)の幼い頃のような見た目で、検査着のような服を着ており、何かを呟きながら道の先を指差します。最初はサタンの罠を警戒して違う方向に進んだ燐たちですが、建物に入ってからは子どもの案内に従います。

そんな燐としえみに、上一級祓魔師のイゴール・ネイガウスは異議を唱えました。とはいえ、仕掛けだらけで崩壊していく建物の中では時間がないうえ、しえみの”あの子どもはサタンの中に残った小さな良心かも”という発言に渋々従います。

やがて一同が辿り着いた絵画の中の道は、みるみるうちに道幅が狭くなっていきます。道の先にある家にはあの子供がおり、急いで家を目指しますが、ついには身動きを取るのが難しいほど壁が迫ってきました。

そこで燐が体を張って壁を抑え、しえみたちを家に向かわせます。するとそこへネイガウスが戻ってきて、今まで恨みに引きずられて判断を誤っていたと、自ら腕にコンパスを突き刺しました。

「青の祓魔師」全話一覧

「青の祓魔師」©︎加藤和恵/集英社

紹介している作品は、掲載日時点の情報です。最新の情報は、各公式ホームページにてご確認ください。

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