オセオラ・レッドアームvsアモン
オセオラは神鷹装を右腕に宿し、太陽王を名乗るアモンと互角の戦いを繰り広げます。しかし、オセオラがアモンの指輪を傷つけてしまったことで逆鱗に触れ、アモンに転生を決意させてしまいます。
アモンの転生とは自爆のことで、アモンの心臓を壊すと約600秒後に半径10キロが消し飛ぶというものでした。転生というだけあってアモンの心臓は休眠したら転生するうえ、憑依体の代えもすでに確保済みのようです。
アモンは怒り任せにオセオラを踏み続け、とうとうオセオラは起き上がれなくなってしまいました。息も絶え絶えのオセオラは、無線から聞こえるライトニングの声に過去を重ねます。
それは家族を失って自暴自棄に陥っていたオセオラにとって、ライトニングとの出会いは自分がどう死ぬかを定めてくれたというものでした。オセオラとライトニングの出会いは事件現場で、ライトニングは住民4人と大人7人が殺害された現場の唯一の生存者でした。
ライトニングは悪魔崇拝のような独自のカルトを形成していた一家に育てられ、長期間に渡り監禁と虐待をされていたようです。すぐにオセオラはライトニングを救助しようとしますが、ライトニングはオセオラが祓魔師だと気づくと敵とみなし、氣の王アザゼルを召喚します。
力を使い果たして眠るライトニングを見つめるオセオラは、彼を危険な子供だと理解しつつもどうしても放っておけず、自ら引き取り我が子のように育てました。こうしてオセオラの生活は一変したものの、ライトニングの存在はオセオラがずっと探し求めていた死に方を定めてくれたのでした。
目を覚ましたオセオラは、ポケットに潜ませていたお手製のチョコバーを食べて詠唱を始めます。すると、みるみるうちにオセオラの体は巨大化し、四肢以外は真っ黒に染まりました。
オセオラが食べたチョコバーには鬨剤という成分が含まれており、これは一時的に悪魔を肉体に強制憑依させる秘術です。ただ、これは現在の騎士団法では禁止されており、鬨剤を使った者は人間性を失い必ず死亡するというものでした。
迷路の中へ
シュラとオセオラのおかげで何とか迷路の入口を探し当てた燐たちB班は、ついに迷路の中へと入ります。そこは、祓魔塾の前身であるアサイラムを再現したようで、あちこちに道が分岐していました。
そこでネイガウスは使い魔を使い、全ての分岐を偵察させます。すると、近くでネイガウスを見守っていたしえみは、少し開いた扉からこちらを覗く人の顔のようなものを見つけました。
しえみはすぐさま隣にいた出雲にそのことを伝えるも、出雲が扉の方を向いた時には誰もいませんでした。