「青の祓魔師」漫画30巻の解説と考察
しえみは18歳になっていた
しえみが斎王になるために修行していた奔星の扉は時間の進みも疾
く、奔星の扉での1週間は外では10分ほどに値します。これは、27巻の第130話のしえみと祖母の会話から明らかになりました。
30巻の第144話では、しえみが奔星の扉での修行により18歳くらいになっていたことが判明しており、しえみは約2〜3年間もの期間を修行に費やしたことになります。
雪男が燐を心配する理由
雪男はやたらと燐のことを心配しているようでしたが、一体何をそこまで心配しているのか気になります。現時点で雪男の胸中までは描かれていませんが、雪男に悩みを打ち明けた燐の発言にヒントが隠されていました。
それは、燐は悪魔の自分に人間の自分で勝って炎を操れるようになったものの、悪魔を悪いものだとねじ伏せて言うこと聞かせていることをサタンに見透かされていたというものです。さらに、燐は自分が間違っていたのかなと疑心暗鬼に陥っていました。
こうした負の感情は悪魔に憑依されやすくなるため、雪男は燐がサタンに憑依されたり、利用されることを心配するのもわかります。とはいえ燐の様子を見る限り、かつてサタンに憑依されて闇堕ちした雪男のような感じではないですし、燐がサタンに憑依される可能性は少なそうです。
それよりも燐の場合は、自分の中の善悪のものさしが揺らいでいるようなので、燐が何を善として何を悪とするかにより今後の結末が大きく左右されることは間違いないでしょう。
実際、29巻の第140話ではメフィストがサタンの肚の中に入った際に、燐が闇堕ちした未来のような光景を目撃しています。この時見たものがこの先の未来なのかはメフィストにもわからないようでしたが、これらは全て燐が闇堕ちすることを示唆している可能性も考えられます。