【青の祓魔師】28巻ネタバレ考察。いよいよ迎えた魔神サタンとの戦いの日、メフィスト率いる対・魔神封殺軍は四大騎士のルーイン・ライトを筆頭に作戦を練り、燐はサタンのヘイトを集める重要な役目を任されます。雪男は別動隊の隊長に任命されて勝呂ら候補生と共にサタンの足止めを行う一方で、しえみは最後の試練として地の王アマイモンと激戦を繰り広げていました。
【青の祓魔師】28巻ネタバレ
しえみVSアマイモン
奔星の扉で試練を続けるしえみは、八候王の”地の王アマイモン”を調伏すべく激闘を繰り広げていました。
しえみはこれまで習得した様々な攻撃を繰り出すもののアマイモンは手強く、ついには催眠術をかけられてしまいます。
これにはさすがに焦りの色を浮かべるしえみでしたが、役立たずのままでは嫌だという強固な意志から自ら催眠術を解いてみせました。
そして、アマイモンをねじ伏せたしえみは自身の下僕となるよう命じると、サタンが待ち受ける戦場へと急ぎます。
サタンをぶん殴る
サタン率いる魔神軍に対抗するためメフィスト(時の王サマエル)は、対・魔神封殺軍を率いることにしました。
対・魔神封殺軍には聖十字騎士団に加え、四大騎士や聖天使團、蟲の王ベルゼブブと地の王アマイモンまでもが加勢を表明します。
対・魔神封殺軍の作戦は、対・魔神精鋭部隊がサタンに切り込めようそれぞれが血路を開くというものでした。
対・火の王(イブリース)は水属強化大隊、対・水の王(エギュン)は地属強化大隊、対・腐の王(アスタロト)は火属強化大隊が担い、サタンを足止めするための精鋭部隊の他には潜伏した別動隊としてイゴール・ネイガウスを中心とした小隊が組まれます。
これらによってサタンの足止めに成功したら、メフィストと賢聖でサタンの封印を試みるとのことでした。
対・魔神精鋭部隊には、四大騎士のルーイン・ライト、オセオラ・レッドアーム、ルーシー・陽、聖天使團のアーサー・オーギュスト・エンジェルに加え、サタンのヘイトを集める役として燐も配属されました。
別動隊は雪男を隊長として、勝呂たち候補生と藤本獅郎の元弟子の霧隠シュラが配属されます。
【青の祓魔師】28巻の解説と考察
八候王の順位
今回、八侯王の蟲の王ベルゼブブと地の王アマイモンが対・魔神封殺軍に加勢しましたが、2人が味方になったからといえども、決して対・魔神封殺軍が有利な状況になったとはいえないでしょう。
それというのも八侯王には順位があり、蟲の王ベルゼブブと地の王アマイモンは順位が高い方ではありません。
八侯王の順位は、以下の通りです。
- 光の王ルシフェル
- 時の王サマエル
- 氣の王アザゼル
- 火の王イブリース
- 水の王エギュン
- 腐の王アスタロト
- 地の王アマイモン
- 蟲の王ベルゼブブ
これを見てもわかるように、蟲の王ベルゼブブは8位と地の王アマイモンは7位と、八侯王の中では最弱とされています。
対・魔神封殺軍は第二権力者のメフィスト(時の王サマエル)が率いているとはいえ、氣の王アザゼル以外の全ての八侯王がサタン率いる魔神軍側についているとなると、厳しい戦いを余儀なくされることは間違いなさそうです。
しかし、現時点では氣の王アザゼルの立ち位置は判明しておらず、氣の王アザゼルの立ち回り次第では対・魔神封殺軍にも勝機が見えてくるかもしれません。
腐の王の新たな憑依体が出現⁉︎
28巻の第134話にて、1巻の第1話で悪魔に憑依された白鳥零二が再登場し、再び悪魔に憑依を許してしまいます。
以前は燐の父である藤本獅郎によって祓魔され事なきを得た白鳥零二でしたが、今回は多忙で家庭を顧みない父に愛されたい一心から憑依を許してしまいました。
悪魔に憑依された白鳥零二の周囲は腐敗し、「ボクを見て、魔神」と発言しています。
魔神とはサタンのことを指しますが、その魔神に”ちちうえ”とのふりがなが振られており、サタンのことを父として認識して呼ぶものは”八侯王”以外にはいません。
しかも悪魔は自分と似たものに憑依するため、白鳥零二と境遇が近いのは再生する際にサタンに足場にされた消滅した腐の王アスタロトしかいないでしょう。
他にも巻き角や魍魎などからも腐の王アスタロトとの関係性が窺えることからも、白鳥零二は腐の王アスタロトの憑依体だったと憶測することができます。
創造皇の階級と賢座庁の手筈とは?
創造皇シェミハザには3つの階級があることがわかっており、賢斎→斎王→賢聖の順に階級が高くなるようです。
それぞれの階級の差や違いについては現時点では明らかになっていないものの、既にしえみは斎王の座に就いているものと考えれます。
それは、28巻の第135話の賢座庁長官エレミヤ・ウザイとしえみの会話にて確認することができます。
奔星の扉から戻ったしえみにエレミヤ・ウザイは、斎王の儀を無事に終えたことを対する祝辞を述べました。
この時点でしえみは斎王の儀を終えているうえ、24巻の第114話では歴代の賢斎が身につけていた白薔薇を託されています。
つまり、しえみは奔星の扉に入る前から既に賢斎の座に就いており、奔星の扉で斎王の儀を終えたため斎王となったと憶測することができます。
また、28巻の第135話にてメフィスト(時の王サマエル)は、賢座庁の手筈も間に合ったようだと話していますが、ここで描かれている冷蔵庫は27巻の第130話でもメフィスト(時の王サマエル)が召喚していたものです。
冷蔵庫の中からは蟲の王ベルゼブブや対・魔神封殺軍が出てきているので、この冷蔵庫はどこでもドアのような使い方ができるのでしょう。
このタイミングで冷蔵庫が開こうとしていたことからまた誰かがやって来るようですが、これは恐らく奔星の扉での試練を終えたしえみではないかと思われます。
【青の祓魔師】最新話(136話)までのネタバレ
次巻(29巻)の発売日は?
現在発売されているジャンプSQに連載されているのは第136話。
【青の祓魔師】の単行本はいつも5〜6話ずつ収録されているので、恐らく次巻は第136話〜140話・141話までかと思われます。
次巻(29巻)の発売日は、2024年3月8日です。
人か悪魔かはっきりさせねばならぬ燐の宿命とは何なのか
これまでずっと自分に自信を持てずにいたしえみが、ついに己の意志で怖がらずアマイモンに立ち向かったのは感動的でした。
それにしてもしえみの自信のなさを植え付けたのがアマイモンだったとは驚きでしたし、何よりも”叔父様”として幼少期のしえみにアマイモンが接触していたとは思いもよりませんでした。
また、燐と雪男はサタンの血に飲まれることなく、上手く力をコントロールできるようになったので、今後は対・魔神封殺軍にとって大きな戦力となること間違いないでしょう。
しかし、ここにきて1巻の第1話で登場した白鳥零二が再登場したうえ、彼は過去の発言通りに腐の王アスタロトの憑依体だったと思しき時点でこれまでの伏線が回収されつつあり、今後の展開に不安が残ります。
それは、9巻の第33話にて燐が悪魔の力に飲まれて暴走した際、火の眷属であるウチシュマーから発せられた「人か悪魔か、いずれはっきりとさせねばならぬ時がくるだろう」との発言にあります。
この発言は燐に向けられたものであり、いずれ燐は人か悪魔かをはっきりさせる必要があるようですが、そもそもこの”はっきりさせる”というのは一体どういう意味なのか気になるところです。