【青の祓魔師】漫画25巻の考察
聖騎士は被験体?
前・聖騎士は、青い夜でサタンに憑依されましたが、憑依される直前メフィストを見て”父さん”と言い残しました。この後、完全にサタンに憑依されていることから、「父さん」という発言は聖騎士によるものでしょう。
このことから、”聖騎士には十三號セクション(アサイラム)出身の者が選ばれている”と推測します。メフィストからすれば、正十字騎士團も十三號セクションも全てサタンやルシフェルを止めるためのもの。それならば、聖騎士たる最高階級に属する者を、自ら最強の被験体を据えるのは至極当然のことだと思います。
前・聖騎士だけならば他の可能性も考えられますが、後の聖騎士になるアーサー・オーギュスト・エンジェル、藤本獅郎と、全員が十三號セクションの被験体です。また、最高の被験体をサタンやルシフェルに渡さずに、敢えて聖騎士に据えるのは彼なりの報復なのかもしれません。
シェミハザは、しえみの祖母
青い夜、サタンに自らも憑依されかけ耐えたシェミハザ。サタンが彷徨い始めて危険なことから、万が一のことがないよう身籠っている”シエミ”を、防魔壕(シェルター)へ連れて行くように付き人に言い渡しました。
このシエミという女性こそが、しえみの母親なのではないかと思われます。燐たちの生まれた青い夜の出来事のため、お腹の中にいる子は、燐たちと同年代であるしえみと考えて間違いないでしょう。しえみの母親がシエミだとすれば、シエミの母親はシェミハザ。
※シェミハザは、創造皇(シェミハザ)の巨人(ネフィリム)の末裔
だとすれば、しえみは巨人の血を引いている末裔にあたることになります。巨人の力については明らかとなっていないため、詳細は不明ですが、巨人の力を受け継いでいることから、訓練生時代から強力な力を発揮していたと考えられます。
そして、しえみが進路についての相談を母親にした際に、本当のことを聞かされたしえみは祓魔師(エクソシスト)になることを諦めました。この時のしえみと母親の話の内容の描写はありませんでしたが、恐らくしえみは自分が次期シェミハザになるべく存在だと聞かされたのではないかと推測します。
それを聞いたしえみは、あの性格の優しさから自らの夢を諦めてでも、みんなを守る立場に就くことを決意したのではないかと考えられます。
【青の祓魔師】漫画25巻の感想
今まで隠されてきた燐と雪男の過去が25巻目にして、ついに全て明らかとなりました。それはあまりにも切なく惨いもので、胸が張り裂けそうになりました。その中でも、獅郎の葛藤や、父親なんてわからないと言っていた彼がすっかり父親となり燐たちを守ってきたことは、特に感慨深かったです。
全てを見届けた燐が、最後に“神隠しの鍵”で向かったのが獅郎の元で、何も知らないような態度の獅郎でしたが、恐らく全てわかっていたのだろうと思います。改めて、藤本獅郎のカッコ良さには脱帽です!これにて過去編が終わり、今後の燐と雪男の行く末が楽しみです。