【青の祓魔師】漫画29巻ネタバレ解説。祓魔師と魔神サタンの戦いは最終決戦を迎え、四大騎士のルーイン・ライト率いる精鋭部隊と燐、別働隊の雪男らが力を合わせてサタンに立ち向かいます。何とかサタンを弱らせることに成功してメフィスト・フェレス(時の王サマエル)と賢聖による封印の儀が行われた次の瞬間、周囲を吹き飛ばすほどの大爆発が起き……。
【青の祓魔師】漫画29巻ネタバレ
祓魔師VS魔神サタン
ついに祓魔師と魔神サタンの戦いは最終決戦を迎えます。
別動隊の雪男は、対・悪魔用自我忘却兵器デビル☆パニッシャーを構えて射撃体制に入るものの、サタンを取り巻くように飛び回る岩が邪魔で射撃できずにいました。
そこで精鋭部隊を率いる四大騎士のルーイン・ライト(ライトニング)は、戦線離脱したルーシー・陽と新手の相手をするアーサーを除くオセオラ・レッドアーム、蟲の王ベルゼブブ、燐を集めて作戦を練ります。
最大の難点はサタンの周りにある障壁で、この障壁を何とかしない限り射撃はおろか他の攻撃すら跳ね返されてしまいます。
しかし唯一この障壁の影響を受けない攻撃があり、それは青い炎を使った燐の攻撃でした。
そこからサタンの障壁も同じ青い炎でできていることに気づいたライトニングは召喚術を使い、風天と重傷を負って戦線離脱したルーシーまでも呼び出します。
青い炎には精神や思考が具現化する性質があるため、それを利用してサタンの思考をかき乱せば障壁が崩れると考えた
風天の竜巻とオセオラの攻撃で視界と隙を作り、一瞬の隙を狙ってルーシーがサタンに夢を見せると、サタンは突然湧き出した過去の記憶に動揺して周りの障壁が消えました。
その瞬間、燐は新技サタンブレードでサタンを捕え、雪男が放ったデビル☆パニッシャーはサタンに命中します。
サタン封印、斎王しえみの登場
サタンは命中したデビル☆パニッシャーの影響により、本来なら治癒するはずの傷が治らずに弱っていきます。
ここからは、メフィスト・フェレス(時の王サマエル)と賢聖を筆頭に封印の儀が行われます。
メフィストの空間魔法でこの場と天庭を繋ぎ、シェミハザの結晶を使ってサタンを封印するのです。
そのため境界領域の詠唱は斎王となったしえみが引き継ぎ、賢聖は地の王アマイモンを引き連れ天庭へと向かいます。
賢聖は天庭に着くとすぐさま詠唱を始め、シェミハザの結晶の根を生い茂らせ、サタンの肉体を大地に縫いつけて封印を試みます。
瞬く間にサタンは大樹に取り込まれていき、封印は成功したかのように思われた次の瞬間、突如として現れたブラックホールのようなものによって辺り一面が吹き飛ばされてしまいました。
仲直りしよう
あのブラックホールの正体はサタンによるものだったようで、サタンが居た周辺はがっぽりと大きな穴が空いて跡形もありませんでした。
間一髪で封印を逃れたサタンは自らの力を誇示して喜びますが、限界を迎える肉体はボロボロと崩れ落ちて下半身を失います。
サタンが完璧な肉体を用意するとの約束をしていた光の王ルシフェルの名前を叫んで怒り狂う中、当のルシフェルはイルミナティのヘリコプターからその様子を伺っていました。
ルシフェルは部下から使命は完遂したことに加え、この状況では回収は不可能だとの報告を受けます。
そんな中、ブラックホールの影響を受けなかった燐はサタンの元を訪れ、ついに“サタンをぶん殴る”という当初の目的を果たそうとしていました。
しかし燐は直前で父である藤本獅郎が燐と雪男を見て呟いたひと言を思い出し、サタンを殴ることを思いとどまります。
「サタンの子供だって俺だって誰だっていつか死ぬ それまではただ生きてていいんだ」
引用元:【青の祓魔師】漫画25巻第118話より引用
そして燐はサタンに対し、「お前だって生きてていいはずだ、仲直りしよう」と持ち掛けるのでした。
【青の祓魔師】漫画29巻の解説と考察
光の王ルシフェルの使命は全ての破壊
八侯王の1人で、虚無界の最高権力者である光の王ルシフェル。
ルシフェルの目的は、あらゆる者が平等な新世界の創造であり、そのために全てを破壊して再生するというものです。
これについては、24巻の第111話でルシフェル率いるイルミナティの目的を尋ねた雪男に対して、ルシフェル自身が明かしています。
これらを鑑みると、ルシフェルがイルミナティの部下から受けた「使命は完遂した」との報告は、あらゆる者が平等な新世界の創造のために全てを破壊して再生するというルシフェルの目的が果たされたことを意味しているのだと思われます。
ルシフェルが抱える肉体の問題の鍵はアーサー?
前述した通りルシフェルの使命と目的が同じだったとしても、そこで問題となるのはルシフェルの肉体の劣化です。
ルシフェルは八侯王の中でも最も肉体の劣化が早く、憑依体は10年と持たないことから目的を果たすには完璧な憑依体が必須となります。
そこでルシフェルは、聖騎士・アーサーと創造皇シェミハザの斎王しえみを利用して、完璧な憑依体を手に入れようと目論んでいる可能性が考えられます。
憑依体にアーサーを、不死身のためにシェミハザの力を継ぐしえみを利用することができれば、アーサーは死を超越した完璧な存在となれるからです。
アーサーについては、26巻の考察にも書いたようにルシフェル郡の実験体でほぼ間違いなく、斎王となったしえみは最新話(141話)で治癒能力があることが明らかになっています。
しえみの治癒能力は相当なもので、頭部に流血を伴う重傷を負った勝呂の怪我すらも治してしまいました。
まだ現段階でしえみの治癒能力の全貌はわからないものの、通常なら死に至っていてもおかしくないほどの怪我を治癒していることから、この能力さえあれば不死身になれると言っても過言ではないでしょう。
事実、ルシフェルがサタンに献上したのは約束していた完璧な肉体ではありませんでしたし、これもルシフェル自身が新世界の創造主として君臨するための作戦だったのかもしれません。
【青の祓魔師】最新話(141話)までのネタバレ
次巻(30巻)の発売日は?
現在発売されているジャンプSQに連載されているのは第140話。
【青の祓魔師】の単行本はいつも5〜6話ずつ収録されているので、恐らく次巻は第141話〜145話・146話までかと思われます。
そしてその次巻(30巻)の発売日は、現時点ではまだ未定となっております。
最新話(第141話)までのネタバレ
サタンによるブラックホールの衝撃で吹き飛ばされた雪男は、“このままサタンの一部になりたくなければ目を覚ませ”との何者かの呼びかけで目を覚まします。
すると、遠くから”雪ちゃあ〜ん”と呼ぶ声が聞こえ、雪男が振り向いた先には志摩廉造の姿と少し離れたところにはイゴール・ネイガウスと霧隠シュラを始めとする候補生たちの姿もあり、全員無事のようでした。
そこへメフィスト・フェレス(時の王サマエル)と燐も合流し、全員で不時着した境界領域の元へと急ぎます。
境界領域が不時着したとはいえ大きな被害はなく、四大騎士のルーイン・ライト(ライトニング)、オセオラ・レッドアーム、ルーシー・陽も無事で、賢聖と地の王アマイモンも戻ってきました。
しかしさすがの賢聖とメフィストも限界を迎えており、早急な休養と治療が求められます。
それというのも肉体を失ったサタンが大地を侵食したことで一帯はサタンの勢力圏と化しており、それにより高位の悪魔は力を著しく奪われるとのことでした。
恐らく境界領域が墜落したのもこれによる影響とのことで、斎王しえみは賢聖に代わってサタンを封印するよう最後のシェミハザの結晶を託されます。
ところが、詳しい状況を把握していない祓魔師たちは賢聖とメフィスト共々倒れたと勘違いし、対・魔神封殺軍の計画は失敗したと思い込んでいました。
そこでオセオラがたった今賢聖から斎王しえみに計画が託されたことを説明しますが、かつて賢聖の子は素質がないことから下野されたはずだとして斎王しえみの力を疑い始めます。
神にも等しい存在である斎王に皆が抗う中、一部始終を見ていた候補生の神木出雲がしえみの名を叫びました。
【青の祓魔師】アニメ第3期の制作決定!
【青の祓魔師】のTVアニメ新シリーズ(第3期)の制作が決定したことが、ジャンプフェスタ2023にて発表されました。
【青の祓魔師】のTVアニメは2011年に第1期、2016年に第2期が放送されており、6年ぶりの新シリーズ(第3期)の制作発表となりました。
2023年7月時点ではまだ新シリーズ(第3期)の放送時期は発表されていませんが、公式サイトでは新シリーズの制作決定PVが公開されています。
最新情報については、TVアニメの公式サイトや公式Twitterなどでアナウンスされます。